創設者挨拶

野 勝治(の まさはる)

・1967年北海道札幌市生まれ
・1995年27歳の時に急に思い立ちアルル音楽学院にて白濱俊宏氏、林哲也氏、石川済氏にトロンボーンを師事。
・2003年1月楽団カーニバル2001フィルハーモニーオーケストラ入団。
・同年7月指揮者就任。
・同年9月楽団カーニバル2001フィルハーモニーオーケストラ第1回定期演奏会にて、ヨハン・シュトラウス「美しく青きドナウ」で指揮デビュー。音楽監督就任。
・同年12月楽団カーニバル2001第1回総合音楽祭にてメンデルスゾーン「結婚行進曲」を指揮。
・2004年9月楽団カーニバル2001フィルハーモニーオーケストラ第2回定期演奏会にて、シューベルト「交響曲7番 未完成」を指揮。
・2005年8月楽団カーニバル2001フィルハーモニーオーケストラ第3回定期演奏会にて、ショスタコーヴィッチ「交響曲5番」を指揮。
・同年10月東邦音楽大学エクステンションセンターにて家田厚志氏の指揮法入門受講。
・同年12月より06年3月まで池袋コミュニティカレッジにて橋本久喜氏の指揮法講座受講。
・2006年7月東京芸術大学公開講座にて小林研一郎氏の指揮法入門受講。

 自分でアマオケを作って10年以上になります。オーケストラを作るような人は音大を出ていて、楽器も上手くて、と思うかもしれませんが、私は普通の4大を出た、ただの会社員です。しかも、ソルフェージュはできませんし、割と音痴、自分の楽器であるトロンボーンもほとんど練習してないので、全然吹けなくなっています。そういう人でもオーケストラを作ることはできるし、続けることもできます。
 でも、私には一つだけ、他の指揮者にはない自信を持っていることがあります。それは「できない人の気持ちがわかる」ということです。4才からヴァイオリンを始めて、途中から指揮者になったようなエリートは、物心ついた時に音楽ができるようになっているので、できない人の気持ちがわかりません。
 できない人の気持ちがわからない人が、できない人に指導をするのは困難を極めます。しかし、私は自分が大人になって楽器を始めて、ひょんなことから指揮者になり、苦労してスコアを読み、20年近くオーケストラで練習をしてきたので、できない人のことがよくわかるんです。
 このオーケストラは、オーディンションもなく、楽器さえあれば誰でも参加できる、ちょっと変わったオーケストラです。音程が悪くても、指が回らなくても、みんなで助け合って一緒に練習を楽しんでいきましょう。
 良い音楽を作ることは目の片隅にある目標ですが、それよりも、昨日よりも今日、今日より明日1ミリでも良い音楽家になることを目指して、趣味の音楽を楽しむことを目指しています。
 私以外の楽員は、みんな明るくて楽しい愉快な人ばかりなので、友達を作りに来るつもりで、一度練習を見学していただきたいと思います。