コンプレックス

どんな人にでもコンプレックスはあって、ない人はいないと思うのですが、稀にいるようですね(笑)。
私は実は身長170cmのくせに足が小さくて24.5cmしかないんです。このこと自体は実はコンプレックスでもなんでもなくて、ただ、足がもう少し大きければもうちょっと身長あったかなと思ったりはします。175cmは欲しかったというのが本音です。
で、足が小さいのはいいのですが、人間は足のサイズがそのまま手首から肘までの長さだってご存じでしたか?つまり私は多分腕も短いんです。
トロンボーンを吹く時に7ポジションが遠い楽器を吹くと「あ、腕短いな」と思ったりはするものの、でもそのこと自体もコンプレックスではありませんでした。
じゃあ、何がコンプレックスなんだ!とイライラしている方もいるかも知れませんが、実は指揮をしだしてから、自分の腕が短いことが気になりだしたんです。
指揮を始めた時は、長い指揮棒を振り回すのが格好いいと思っていたのですが、いまではなるべく短い指揮棒を使いたいと思っています。最近は指揮棒を使わずに指揮をする指揮者も増えましたが、私は指揮棒は使うべきだと思っています。ただ、出来る限り短い方がいい。
でも気がついたんです。格好いい指揮者って「腕が長い」んです。
因みに家田先生は指揮棒は指揮棒を握って折り返して肘につくくらいがちょうどいいと仰っていました。私の腕だと、ちょうど32cmの指揮棒がそのサイズで、現在使っているのは32cmのものです。
1年前にショスタコーヴィッチなんて大編成をやった時は38cmの指揮棒を使ってみたりしたんですが、思えばあの頃は指揮のなんたるかも分からなかったし、子供が大鉈振り回しているみたいなもんでした(苦笑)。
しかし出来ればもう5cm腕が長ければ良かった。と思うんです。勿論いまから伸びることもないでしょうから、無い物ねだりではあるのですが…。
まぁ、コンプレックスを克服する為に人間は努力するわけで、その意味ではコンプレックスは多い方がいいんです。自分に満足したらもう進歩しませんからね。
と、自分に言い聞かせる今日この頃でした(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。