文吹の練習に行ってきました。

どうしてもトロンボーンが吹きたくって文吹の練習にお邪魔してきました。私がトロンボーンをちゃんと吹くのは8月以来です。それまでは毎週土日4時間ずつの練習と個人練習を欠かさなかったのに、こんな事トロンボーンを始めて12年で初めてです。
以前書いたかも知れませんが、私はボレロの本番で大事故をやらかしたことがあるんです。トロンボーン奏者にとってボレロは最難曲なんです。9分近く全く休みで、吹き出しがいきなりハイBなんです。そしてその後更に高いハイDesをこれでもか、と連発で吹かなくてはいけないんです。
このハイDesはトロンボーン奏者でもでない人がいっぱいいる成層圏の音域で私も確率として1割ないくらいのヒット率です。出たら「出た出た!」と小躍りして喜んじゃうような音域なんです。
とにかくボレロは精神的にも物理的にも一番高い物を求められるんです。勿論ソロですから、輝かしく豊かでシルキーなトロンボーンらしい音色で40秒も唄わなくてはいけないのです。
その曲で私は最初のハイBをしくじり、勿論ハイDesは全滅。40秒間恥を掻き続けて楽団のみんなにも迷惑をかけたんです。
でも私は最初っから無理だと分かっていたソロをやらせてくれた楽団に感謝していますし、自分にとっては傷だらけではありますが、いい経験になったと思っています。
とにかく、私はトロンボーンが好きなんです。でもね、吹奏楽の譜面は凄く難しいんです。音域は高くないのですが、細かい音符が多く、リズムも引っかけがいっぱいあるんです。
指揮者になったお陰で、以前よりはずっと初見でも吹けるようになりましたが、久しぶりに吹いてみてやっぱり音が汚くなっているし、ハイBの5度下のEの音すらも当たりが悪かったり、早い音符に全然ついていけないとさんざんな思いをしました。
でもね、私は初見演奏が好きなんです。知らない譜面を睨んで、ドキドキしながら指揮者のテンポに合わせるのが好きなんです。イヤな汗をかきましたが、いい練習になりましたよ。
皆さんもたまに他流試合もいいもんですよ。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。