美しい日本語・美しい音楽

以前書いたと思うんですが、私は作曲家の名前とか曲の名前は極力略さないんです。気づいている人もいると思いますが、ベートーヴェンの交響曲7番は大抵「7番」といいます。間違っても「ベトしち」とか「べーなな」とかは言わないんです。
私は基本的には言語学者で文学者ですので、言葉には「言霊」があると思っているからです。勿論そうすることに意味がある場合はそうします。今年の夏に私は小林研一郎先生に指揮法を習いました。先生は自分でご自分のことを「コバケン」と呼んでおられました。
それはそれで、先生の場合は「通り名」のような所がありますので、それを持って「コバケンと略すとは何事だ!」と言うつもりはありません。でもその先生がモーツアルトのアイネ・クライネ・ナハト・ムジークを「アイネク」と略していたのにはガッカリしました。
うちの楽団員にもそうして欲しいということではないのですが、少なくとも私はそういう風に無神経に言葉を使っている人を見ると「なんか、教養ないなぁ」と思ってしまうんです。
たまに凄く美しい日本語を話す方いますよね?そういう人を見ると私は言葉には出しませんが尊敬の念を持ってしまいます。その事と裏表だと思っています。
美しい日本語を話す人が美しい音楽を奏でるような気がしているのは私だけでしょうか?

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

“美しい日本語・美しい音楽” への1件の返信

  1. PASS:
    私も同じ考えです。
    メンコン、チャイコン、しおとめ、クラ5、みんな嫌いです。
    ただ、カタカナ語で長いもので、すでに定着しているものには、許せるのもあります。ゲネプロ、ワープロなどがそうです。
    パソコンというのは、もしかしたら必要悪かもしれませんが、私は使いたくありません。
    コンマス、コンミスもいやです。
    いまテレビ(これはすでに50年の歴史があってしかたがないかも)の「毎日モーツァルト」では、連日レクイエムをやっているのですが、これをモツレクと言うのは、身の毛がよだちます。
    でもだれかが言ってた「音楽会ではワインにモツァレラチーズなんか出るといい」とか、品のよいダジャレはいいですね。

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