理屈っぽさと頑固さと思いこみと

今日は自戒の念をこめて「こういう音楽家は大成しない」というテーマでお送りしましょう(笑)。
音楽家で大成する人の条件というのはいっぱいあると思います。練習熱心で、柔軟な思考を持ち、広く興味を持ち、豊かな感受性を持ち、少しエロな事(笑)。
逆にアマオケの奏者に散見される大成出来ない音楽家というのはある一定の特徴があるように感じます(以下あくまでも私のことです、誰か、のことではありません、念のため)。
まずは、理屈っぽい人。確かに音楽というのは相当論理的ですし、言葉ではないが故にその感性を理屈で説明して「納得したい」というのはあると思います。しかしこれって正解でしょうか?
理屈というのはあくまでも「現象を説明したもの」でしかないと思うんです。バッハ以前の音楽家は音楽理論なんて知っていたでしょうか?でもそれでも素晴らしい音楽を残した作曲家は何人もいますよね?
ジャズの演奏家でもそういう人はいっぱいいます。理論や理屈というのはあくまでも「事象を説明」するものだ、ということは忘れないでいたいものです。
次に頑固な人。自分のやり方を絶対に曲げない人。人の意見を「試すこと」を拒否する人。こういう指揮者はいやですねぇ(苦笑)。私のオケでは相当奇抜なことを要求しますし、変わった練習もすると思います。
逆に私の言うことが絶対!というオケではないので、楽団員からの提案は柔軟にやってみようと思っています。
それにちょっと似ていますが「音楽とはこういうものだ」とか「音楽はこうあるべきだ」という浅はかな「思いこみ」を持った人も大成しないと思いますし、少なくともうちのオケには合わないと思います。
勿論音楽ですから、自己主張は必要です。しかし自己主張も他人の意見を入れないのであれば、それは単なる我が儘です。
私は思うんです。自分の音楽に自信や信念を持っていればいるほど「他の人の音楽を認められる」と思うんです。音楽には正解はないんです。であれば、より優れた音楽家というのは「多くの音楽を知っていて」それでいて「自分の音楽を実現出来る人」なのではないでしょうか?
皆さんはどう思います?

アバター画像

About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。