先を見通す力

今日の練習で話しをしたんですが、私は来年の東京マラソンを走ろうと思っています。
驚いた?
こう見えても私は10年前に河口湖マラソンでフルマラソンを5時間35分で走った事があるんです(とは言っても殆ど歩いていますが…)。
もう一回走った事があるんですが、その時は練習不足でリタイアしました。
マラソン走った事がある人は分かると思うんですが、マラソンはペースを守れば5時間以内で走る事は難しくないんです。しかしどうしても経験のない人はペースが守れなくてオーバーペースでダメになっちゃうんです。
実はアマオケの1年間の練習というのもこのマラソンと一緒でペース配分が大切なんです。私はこう見えても指揮者として6回ステージに立ち足掛け6年間アマオケの指揮者として練習してきました。
どれくらいの時期にどれくらいの力があれば。どういう練習をしていけばいいか、というのは私なりに分かっているつもりです。
先月ベートーヴェンの7番を仕上げた皆さんですから、ドンドン先に進みたい気持ちはよくわかりますが、基礎を疎かにしたまま、漫然と練習を重ねていたのでは本当の意味での上達はおぼつきません。
私は練習の時にどこをどう練習して欲しいか、必ずポイントをお話ししますから、その点に注意して練習してみてください。
管楽器の人は周りの音を良く聞いてアーティキュレーションを合わせる事を意識してください。自分が正しいとばかりに勝手に吹いていては優秀なオーケストラプレーヤーとは言えません。
弦楽器の人は楽譜に正確に演奏しましょう。デュナーミクやリズムがいい加減です。左手の練習を一生懸命やっている人が多いようですが、上達したいなら右手の練習が絶対に欠かせません。
出来ない所は大抵右手の問題です。退屈ですがしつこく練習しましょう。
あと350日で本番です。ということは7で割って50回の練習があります。
「飽きる?」
出来ない人に限ってそういうことを言うものです。出来た気になっている人と言い直してもいいかもしれません。謙虚さを忘れずにコツコツ練習した人が人から認められるオーケストラプレイヤーになれるという事を忘れないでください。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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