木管パート

今週はファゴットとトランペットに見学者が来てくれて、トランペットは初めて3本揃い、ファゴットも1番と2番奏者が揃うのは数ヶ月振りです。逆にオーボエが1本でしたが、とにかく管楽器パート、特に木管パートが揃うのはいいことです。
オーケストラの基本が弦楽四重奏であることは間違いないですが、オケに彩りと言うか色彩を施すのは木管4パートの役割だと思っています。その意味でもとにかく木管4パートのアンサンブルをしっかり作り上げるのが指揮者としての私の仕事だと思っています。
いままで、弦楽器の土台を作ることばかりを行ってきましたし、それはこれからも続けますが、その上に乗っかる木管パートのアンサンブル作りにそろそろ着手してもいい頃でしょう。パート員が揃ったので、これからはそういう練習もしっかり行っていこうと思っています。
因に早速ですが、来週は木管五重奏をやってみましょう。初見でどれだけ曲想をつかめるか、どれだけアンサンブル出来るか、それぞれのレベルに応じて練習してきましょう。
さて、エロイカですが、4楽章には随分難儀をしています。長さで言えば1楽章の方が大変ですし、曲想で言えば2楽章は手強いです。しかしこの素晴らしい変奏曲である4楽章はオーケストラとしての実力を試すように巧妙に精緻に作られています。
一番大切なことは「考えながら演奏する」ことです。ただ楽譜に書いていることをなぞって音を出しているだけなら、それは演奏ではなく、きれいな雑音です(笑)。演奏は表現です。
また、「変奏曲」は「アンサンブル力」が求められます。自分のことだけをしていてはアンサンブル出来ないんですね。スコアを読んで自分がどういうことをしていて、どこと絡んでいるのかは確認しておきましょうね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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