天は自ら助くるものを助く

うちの楽団は合奏以外では特に「指導」とか「かわいがり」というのはしない事にしています(笑)。
社会人の団体ですから、人に言われなくたって自分の出来ないところは分かるでしょうし、出来ない人に聞く事も出来るでしょう。それを恥ずかしいと感じるか感じないかはパーソナリティーの問題ですが、私は趣味だからこそ手加減なしで真剣にやりたいと考えています。
私は5年前に指揮者としてデビューしたんですが、最初の合奏の頃に「初心者にしてはよく出来ている」とよく言われたものです(軽い自慢(笑))。でもね、私はそんなの褒め言葉でもなんでもないと思っていました。
私は指揮者になりたいのであって初心者指揮者になりたいわけではなかったのです。そんなことを言われるよりも、「打点が分かりにくい」とか、「予備拍の時と演奏開始時でテンポが違う」とか指導してもらう方がありがたかったです。
私が指揮者になった時に教えてくれる人が2人いたんですが、共にすぐ練習に来られなくなり私は本を読んで、指揮者の講習会に行き、コミュニティカレッジに半年通ったりして指揮の勉強をしました。
うちの楽団には音大生や音大出身の人が何人かいます。オケに10年とか20年近くも在籍している人もいます。キャリアが全てではないですが、少しでも自分より出来るな、と思ったらその人から色んなものを吸収しないと損です。
音楽教室へ行ったら1時間で何千円ととられるのに、同じ楽団員ならちょっとしたヒントを無料で貰える事が出来ます。特に楽譜の書き込みは、上手な人から見せてもらうべきです(練習に来られない時にね)。
皆さんがどういうスタンスで練習に来ているか、それは人それぞれでいいと思います。ただ、少しでも「上達したい」という思いは全員が持っていると思いますので(ないと困ります)是非、楽団の仲間をいい意味で利用してやってください。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。