見学はお見合いみたいなもの

先週は、ヴァイオリン2人とヴィオラの見学者に来てもらえました。今週はトランペットとヴィオラの見学者が1人ずつ来てもらえることになっています。
見学っていうのは私も経験あるんですが、かなり緊張するものです。私は人間的にはかなり図太い方だし、人見知りもしないのですが、それでもやっぱり楽器を持って行き、音を出すわけで「下手だと思われる」とか、「こんなことも出来ない(知らない)と思われる」とか、心配することはいっぱいあるわけです。
少なくとも、うちの楽団はそういう意味での緊張はしなくてもいいと断言できます。うちに見学に来る人は楽器が出来なくて当たり前、初見がきかなくて当たり前というスタンスでお迎えするからです。
音が出たらめっけもん、楽譜をすらすら読んで演奏してくれたら、涙目になりながら尊敬の熱い視線を送ることになります(本当です)。
見学というのはお見合いみたいなもんで、見学者も楽団の雰囲気をさり気なく観察していると思いますが、楽団員もそれとはなしに見学者がどんな雰囲気の人か観察していると思います。
私は勿論指揮者で楽団の代表者ですから、見学者がどんな様子か、合奏中も休憩時間ももの凄く気をつけて観察させてもらいます。それは演奏が出来ているか、出来ていないか、ということよりも、一人の人間としてどういう人なのか?ということに重点を置いて見ています。
面白いもので、話しをしなくても、人の仕草を観察するだけで、その人がどういう人なのかよく分かります。オーケストラに慣れているのか、楽器の演奏はどれくらいなのか、周りが見えている人なのか、色んなことに気がつく人なのか…。
繰り返しますが、オーケストラへの見学はお互いさまです。楽団に入団者を選ぶ権利があるのと同様に、見学者にもオーケストラを選ぶ権利があります。
うちの楽団は最初の見学で取り囲んで入団を迫ったりはしません。お互い納得してから入団をしてもらいますので、安心して見学に来てください。
特に楽器のレベルに自信のない方、自分のメインの楽器以外の楽器に挑戦してみようと思う方、土曜日の午後に時間があれば、是非一緒に演奏してみませんか?

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。