アマチュアとはいえオーケストラ

いま、ヴァイオリンやチェロやその他の楽器を習いに行っていて、「いつかアマチュアオーケストラ」に入りたいな、とお考えのみなさんに質問があります。「オーケストラとは何でしょう?」
深遠なテーマであり様々な答えがあると思います。
それでいいんです。オーケストラというのは私を含めて音楽を愛し、楽器の練習に人生をかけた人たちが集う場ですから、色んな思いや、色んな答えがあっていいと思います。
ただ、一つだけそもそもオーケストラの側から楽団員に求める事が一点だけあります。それは「その人がオーケストラで何が出来るか?」という問いです。
オーケストラは「自己実現の場」ではないんですね。一人一人が憧れを持ってやって来て、それが出来れば良い、という場ではないし、個人の最適が集まって全体の最適が実現される、というものもないです。
言葉は悪いですが、オーケストラの楽団員は一人一人が高性能なパーツです。そのパーツがオーケストラの中で「何が出来るか?」だけが求められるのがオーケストラです。
勿論オーケストラで何も出来ない人は入る事は出来ません(だからうちの楽団は楽器のない人は入団できないんです)。自分がやりたい事をオーケストラでやりたい、というのは大抵実現しません(現実です)。
オーケストラの中に入って自分の専門性を生かし、やれる事をやる、というのが楽団員の資質です。
そして、うちの楽団は楽器の上手い下手は求めません。練習に1回でも多く来てくれる、豊かな人間性を持った人を求めています。そういう人たちと一緒に練習していくのがうちのオーケストラの目的です。
裏を返せば、上達したくない人、現状に満足している人もうちの楽団には必要ありません。
あなたには何が出来ますか?

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。