楽しくないと上達しません

今日の練習で私が言った言葉「一人で音を出したければ、家でやってください。オーケストラで演奏するというのは、音を出すことが楽しいということだけではないんです。周りの人と音を『合わせる』から楽しいんです」。
わざわざ毎週お金と時間をかけて中学校まで来て、口うるさい指揮者に色々言われながら合奏をしているのは何故でしょう?
それは、合奏が楽しいからだと私は思っています。そしてその合奏の楽しさは、読んで字の如く『合わせて奏でる』ということが本質なんだと思います。
楽譜にかじりついて、自分の楽器を必死に操っているだけでは、楽しくないし、そもそもオーケストラにいる意味がないと思いますし、実際そういう奏者は周りの迷惑だったりします。
勘違いをしないでください。これはなにも楽器の上手下手の話をしているのではないのです。
上手な人は、楽譜がスラスラ読めて、楽器を自由自在に使いこなせるから、余裕があり、だから周りに気を回すことが出来る。これは勿論事実ですが、それだけではないです。
私は、先週、今週とトロンボーンを担いで練習に行っています。3年振りの楽器演奏ですから、はっきり言って周りを聴く余裕なんてないんです。
でも、可能な限り周りを意識して、周りの奏者の様子を観察します。音程にも勿論耳を澄ませます。
私なんか全然楽器できない部類の人間ですから、そのどれもがきちんとできているわけではありません。でもね、やれることを一生懸命やるんですよ。一生懸命やるから、充実感もあるし、楽しいんだと私は思います。
楽器を上達させるには、楽しむこと。人間は楽しくないことは長続きしません。頑張りましょうね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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