合宿二日目

うちの合宿は全く練習以外の時間を取らない事では、誠にストイックです。歩いてすぐのところに海があるのに海を散歩する時間も組まれていません。
因に2日目はこんな感じです。
8:00朝食
9:00合奏
11:00分奏
12:00昼食
13:00分奏
15:30合奏
18:00夕食
19:30合奏
21:00釈放
21:15乾杯→倒れるまで飲む
休憩は適宜取りますが、15分以上の休憩は取りません(笑)。
風呂などは降り番のときか宴会の時間の合間に行くくらいなもので、とにかく音楽と最低限の生活のための時間以外は一切取られていません。
これを最大で35人くらいの人間で行うのですが、私はとにかく時間厳守については病的にうるさい男(事実)なので、楽員は本当に時間に追われて生活をする事になります。
昨日も書きましたが、こうやって集団生活をする事で、いろんな個性が垣間見えるのも合宿の面白いところです。必ず10分前行動する人、5分前の人、オンタイムの人。
こうした合宿の場合、特に人間性がよく出るのは食事のときだと私は思っています。
大抵の宿では食事の配膳は自分たちでやらなければなりません。軍隊ではないので、個人個人に細かく指示は出しませんので、各人が自分が出来る事を分担してやります。
私は別に監視しているわけではないのですが、指揮者という立場上楽員の動きはよく見ているつもりです。卒なく自分の仕事を見つけられる人、何をやっていいか分からずウロウロしている人、流石に手伝う気がない人は(最近では)いなくなりましたが、逆にオンタイムで現れるとやる事が何にも無くなっていたりします。
動きの中にも丁寧にお皿を置いて行く人、適当に配っている(ように見える)人、無駄なく動ける人、とりあえず手近なところから始める人、本当に様々です。
また、食事の取り方も本当にいろいろです。一目散に食べる人、周りとペースをあわせながら食べる人、食べるのが遅いので焦って食べる人、全然焦らないでマイペースで食べる人。
それらのすべてが別にいいとか悪いとかではないのですが、とにかく基本にあるのは集団生活では最大限協調性が美徳とされるという事です。そしてオーケストラも同様なんですね。
さて、今日は分奏時間を多くとりました。これも今回の合宿の特徴といえるでしょう。また、空いている部屋で個人練習も出来ましたので、多くの楽員に取って有意義な合宿になったと思います。
そして、多分合宿幹事は気がついていると思います。「いままで指揮をしながら合宿幹事をしていた人は偉いな」と(笑)。
それくらい合宿幹事は大変なんですね。なんとかノウハウを蓄積して、楽員みんなで回せるようになりたいですね。
今日もお約束ですが、27時くらいまで馬鹿話をしながら飲みました。途中で何故か川口浩探検隊のDVDを見ながらになったのですが、最近の若い人は知らないだろうなぁ。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

合宿初日

この3連休は千葉の岩井での合宿です。うちの楽団は演奏会の2ヶ月から1ヶ月前くらいに必ず合宿を行う事にしています。合宿の集団生活を通して、オーケストラに必要な規律を養い、また文字通り寝食を共にする事で楽員相互の理解と親睦を深める事を目的にしています。
いままで4回の合宿は私が指揮者を兼任して合宿幹事もやっていたのですが、今年うちの楽団で進めている民主化の一環として、今回の合宿はスケジュールなどをインスペクターに、合宿の幹事を楽員から2名立候補者にお願いしました。
今回は3連休という事もあり、初日は昼食前に集合し、昼食後から合奏が始まりました。参加メンバーを事前にリサーチして、最適なスケジュール組みをしてもらい、熱のこもった練習が出来ました。
夕食後は、初めての試みですが、アンサンブルの時間となりました。
いままでこのオーケストラのすべての事は私が言い出して、私が主導で行って来たのですが、最近は演奏会宣伝プロジェクトや楽員リクルートプロジェクトなどのように楽員たちが知恵を絞って活動したりするようになって来ました。
その一環での音楽的なアプローチとしてのアンサンブルの時間は、初見の楽譜で1時間程度の練習時間後、楽員の前での発表会と、実践的な内容となっていました。
全部で5組の演奏でしたが、それぞれに特徴的な演奏をしてくれて、指揮者としてはオーケストラで演奏している時には分からなかった、楽員の能力を垣間みる事が出来ました。
アンサンブルはオーケストラの基本形です。私はこのオーケストラ立ち上げ時に、最大年に3回の演奏会を計画していました。1回は通常のコンサートプログラム。1回はニューイヤーコンサートや映画音楽、ポップスなどのファミリー向けのプログラム。そしてもう1回は室内楽やアンサンブルなどの小編成によるプログラム。
練習時間の配分や、楽員のレベルなどの問題があり、まだ実現には至っていませんが、私は今回の合宿でこの計画が恐らく数年内には実現できる事を確信しました。
楽員たちも、アンサンブルを通して合奏の楽しさや、発表する事による緊張感、または練習を通しての楽員同士の繋がりが出来たようで、どの顔もイキイキとしていました。
私的には前述の通り、私の手を離れてうちの楽団が前に進んで行く様子が、我が子の成長を見るようで、涙が出るほど嬉しかった事をここに書いておきます。
毎回の合宿のお約束ですが、初日から遅くまで飲みました(笑)。こうやって帰る事を気にせず飲み、食べ、しゃべり、楽員の相互理解が深まって行く事は絶対にオーケストラに対していい影響を与えると思います。

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合宿最終日

何時まで飲んでいたんでしょう?4時?5時?私は神聖なる飲み部屋で寝ることができなかったのですが、布団の上で寝ると気持ちよすぎて目が覚めないことが分かりました。レオンのように今度から椅子に座って寝ることにします(謎)。
今日は午前中までの練習で、最後に全曲通しを10時半から予定していました。8時からの朝食が終わり、9時半から合奏を始めたのですが、あららららと北野先生も真っ青の出来なんです。
アンコール曲を少しやったんですが、どうにも気合いが入らないので、10時半まで個人練習にしてみました。
さぁ、有終の美だぞ!と前プロからタクトダウンしたのですが、昨日の出来は夢だったんでしょうか?というか演奏がどうこう言う前に私の腕が全然振れないんです。著しくテンポのあとに振っていますし、滅茶苦茶なんです(自爆)。
流石に体力の限界ですよ。あれだけ練習して、あれだけ飲んだら、そらあ体も動きませんよ(笑)。でもとにかく最後まで通します。7番の3楽章と4楽章はプロも真っ青というハイテンポでぶっ飛ばしました。
もう3楽章の途中で楽団員全員の魂が抜けていくのがよくわかったんですが、とにかく通すんです(笑)。12時から昼食なんです(時間厳守の指揮者)。結果7番の最後が終わったのは11時59分。ここまで時間に正確だと、多分年末にカウントダウンコンサートの指揮の話が来てもおかしくありません。
とにかく持ち時間の中で最大限練習しましたし、最大限飲みました。ものすごいですBPO!最高です。
そして私としては来年の合宿のメニュー作りのいい参考になりました。来年はもっとパート練習に時間を割けるようにしたいですし、もう少し余裕を持ったスケジュールにしようと思います。
どちらにしても、いい合宿だったと思います。しっかり練習ができましたし、楽団員の交流も図れたと思います。あとは演奏会に向かって突っ走るのみ。
大丈夫!間に合いますよ。

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合宿二日目

合宿二日目。8時に朝食。9時半から合奏で、朝一からの参加者も多く今日は少し勘を取り戻せるかと7番からかかりました…だめでした。
どうもエンジンがかかりません。なんでなんでしょう?せっかく合宿なのに、昨晩飲み過ぎたから?それとも暖かな気候のせいでしょうか?
う~ん。と悩んでしまう、指揮者ですが、まぁ、できないから練習するわけで、その意味では如何にできるようにするか考えるのが私の仕事なんでしょうね。でも、練習の合間にお向かいさんから聞こえてくる音、凄いですねぇ。きれいですね。音程いいですね。揃っていますね。
昼食後、コンチェルタンテにかかったんですが、ここから急にエンジンがかかりました。昨夜と今朝のベートーヴェンには申し訳ないですが、アマデウスさまにはやっぱり特殊な能力があるようです。
いままでコリオランが一番仕上がっていて、次が7番だったんです。コンチェルタンテは12月からの練習で日が浅いこともあり、心配していたんですが、あと3ヶ月もあると考えると、十分な仕上がりまで来たと思います。あとは指揮者がソリストに合わせられるか?だと思います。
少し休憩してティンパニを入れての7番!
やった!!戻ってきました!!とうとう戻ってきました。うちの楽団始まって初めてティンパニ付きの練習だったんですが、うちのパウカー女性なんですがものすごい爆音で私好みです(音がですよ(念のため)。
演奏も昨晩のヨレヨレ、午前中のヘロヘロとは打って変わってビシッと来ました。うん、これでこそ合宿です。細かいことは色々とありますが、そんなこと抜きにしてやっぱり合奏っていいな、と思いました。
夕食を食べて、さらにコンチェルタンテと7番をしっかりやりました。うん、7番にはまだやり残したところがありますが、それはこれからの3ヶ月でしっかりつぶしていきましょう。
合奏を終えて、打ち上げにしました。大謙館さんよりお刺身の舟盛り(しかもものすごい量)をいただいて30人近くで狭い飲み部屋で大宴会になりました。もう私は始まってすぐに記憶もぶっ飛び、誰と何の話をしたのかも覚えていませんが、とにかく楽団員が楽しそうに笑っている姿を見るのが何よりも幸せでした。
楽団作ってよかったなぁ、演奏はまだまだですが、人間的にすばらしい人が集まってくれたなぁと本当に感謝しています。
しっかり練習してしっかり飲む。うちの楽団らしいメリハリのある2日目でした。

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合宿初日

楽団設立して初めての合宿です。せっかくお金をかけて合宿に行くのですから、一つでも二つでも持って帰れるものがあればいいなぁとそんなことを考えながら、東京駅から特急で岩井まで。因に浜金谷の駅でSLを見ることができました。
大謙館という宿にお世話になったのですが、そこは昨年前の楽団の時にお世話になり、食事が美味しかったので、今回もお願いしました。練習場所が2つあるので、夏には文吹と合同で合宿を張れればいいな、と思っています。
因に今回は新日本交響楽団さんとご一緒させてもらいました。新日響さんは歴史も古く、演奏のレベルも大変高い楽団で、こちらとしては音を出すのも恥ずかしかったのですが、幸いに優しくしていただき、ちょっと交流も図れました。
ちょっとゆっくり15時半に宿に入り、16時15分から合奏を開始しました。普段はやらないんですが、パート毎にチューニングしてもらいました。うちの楽団はそれほどチューニングの音程についてうるさく言いませ。それは言っても演奏中にずれてしまっては仕方がないので、チューニングをしっかりするというよりも、「常に音程に気をつけてほしい」という方向に持っていきたいと思っています。
曲を始めたんですが…。全くテンポが掴めないし、縦も揃わず。人数が少ないということもあったと思うんですが、南房総まで来てちょっと開放的な気分になっちゃったんでしょうか?
ありゃりゃりゃりゃ、という感じでヨレヨレの合奏でしたが、まぁ、アイドリングだと思って1時間半やって食事の時間。合宿というのは基本的に食事のタイミングでスケジュールを組みますので、すごく重要なんです。因に大謙館は片付けがセルフサービスなので、みんなでいただきますをして、ごちそうさまをしなくてはなりません。集団による団体行動はオケの基本だということでしょうね。
食事の後合奏再開。でもやっぱりヨレヨレでした。先週までの積み重ねはどこへ行っちゃったんでしょうか?とかなり不安になっちゃいました。まぁ、私は指揮者としていろんなことを要求して、細かいことをネチネチやるので、皆さんが頭の中でグルグルしているのはよくわかりました。
とにかく飲んで忘れることにする為、しっかり飲みました。缶ビール3ケース以上あった筈ですが、20人くらいでほぼ飲み切りました。1部屋をつぶして飲み部屋を作って、みんなでワイワイやりました。私はMacを持っていってDVDをかけながら飲んで、私は飲み部屋で寝てしまいました。
私は神聖な飲み部屋で寝るのが大好きなんです(笑)。因に合宿といえば飲んで、恋バナですが、私は恋バナを聞く前に寝ちゃいました(号泣)。

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