コンクール

今日も江藤耕造よかったでしょ?格好良すぎですよ。
コンクールって賛否両論あると思うんですが、私は好きです。音楽に優劣は付けられない、といいますが、優劣ではなくどう伝えようとしたか、というのはきちんと勉強した人になら、分かると思うんです。
例えば、私はフィギュアスケートが好きなんですが伊藤みどりが小学生の頃から見ていましたので、相当多くのスケーターを見ていますし、5種類の3回転ジャンプだってかなりの確率で見分けられます。
あの競技は芸術競技なので、要素の差こそあれ、優劣を付けるのは大変だと思います。でもあの競技は芸術を採点するというということが文化としてスポーツとして根付いているんですね。
音楽の場合ちょっとおかしなアカデミズムがあって、例えば凄く変な話し奏者が誰の弟子かで採点が変わるようなスキャンダルなんて割といっぱい聞くんです。勿論ちゃんとしたコンクールもありますけどね。
話がそれましたが、コンクールで一番重要なのは、「誰が採点するか」なんです。例えばフランスものが好きな人が採点するのにこてこてのドイツものを演奏するというのはちょっとリスキーですよね。
だからどのコンクールも必ず審査員は明記してありますし、ちょっと気の利いたコンクールなら「聴衆賞」として観客にも投票させてくれたりします。
とはいえ、うちのオケはコンクールに出るような演奏は目指しません。コンクールに出るような努力はしてみようかと思いますが、コンクールに出ることは目指していません。
ちょっと生意気なことを言うようですが、私たちの演奏を評価出来るような人はいないと思うんです。強いてもし誰かに評価してもらうのだとしたら、まずは楽団員、そして演奏会を聴きに来てくれた人の評価、ということになりますかね。
演奏会ではアンケートを採りますので、私たちの演奏が「どう聞こえたのか?」については聞いてみましょうね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

得意を伸ばし 不得意をつぶす

皆さんは国語は得意ですか?歴史は得意ですか?算数は得意ですか?
音楽は勿論得意だと思いますが、音楽というのは非常に色んな要素を含んでいるんです。楽譜を読むというのは言語学的な才能が必要です。算数が出来なければ譜面のパズルを解くことは出来ません。
作曲家のことや音楽の歴史も知識として必要ですし、文化についても知っていないと「正しい音楽」は出来ないはずです。
…。とはいっても大抵の人は苦手ですよね?私だってそうです。好きな部分もありますが、算数は全く苦手です。付点四分音符が八分音符三つ分というのを頭で理解出来ても、演奏するとなるとどうしても曖昧になるのも算数が苦手だからだと決めてかかっています(笑)。
私が合奏中に「音符にも重さがある」と言ったのは覚えていますか?上昇音型はエネルギーが必要です。音符が重なれば重くなります。これは比喩ではなくて実際の演奏の時にも必要な知識だと思います。音楽には物理学の要素もあるんです。
楽器の音色が重なれば、音の響きも変化します。音響学でもあるし、化学反応であるとも言えます。因みに音楽は運動神経とも密接な関係があります。運動神経の鈍い人は当然上達の速度は遅いです。
でも、心配はいりません。オーケストラはみんなで助け合って音楽をするものです。得意を伸ばし、不得意をつぶす。受験勉強の鉄則ですね。
ある意味、演奏会というのは受験勉強の延長線にある入試なのかも知れませんね。

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美しく青きドナウ

今日は朝の通勤時はチャイコフスキーのバレエ曲を聴きました。帰りはウィンナーワルツ。ともにトロンボーンとハープの問題さえなければ、すぐにでもやりたい曲達ですね。
私の指揮者デビューは美しく青きドナウだったのですが、苦い思い出いっぱいです(笑)。初めて指揮者になって、奏者からの指摘が「いじめ」に感じてねぇ。いや、みんな悪気があったというよりは私を育ててくれたんだと思いますし、奏者の側だって貴重な休日の時間を使ってくるわけで出来の悪い指揮者の為に無駄な時間を使うのはいやだったんだと思います。
そんなときに私を励まして「大丈夫です。やりたいこと分かりますから」といってくれたのが当時まだ高校生だったコンミスなんです。以来私とコンミスのコンビで3回の大きなステージを乗り越えてきました。
美しく青きドナウはトロンボーンが1本なんでやろうと思えばすぐに出来ます。チェロとバスがもう少しいてくれたらトロンボーンなしでも出来る曲なんです。10分ちょいあるのでアンコールというわけには行きませんが、楽譜が手に入ればやってみましょうかね。
因みにそのコンミスはいまうちのオケでヴィオラを弾いています(笑)。人の縁て不思議なもんですね。

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みなさん何していますか?

楽団を立ち上げてから初めて2週続けて練習がありません。先週は文吹の演奏会で忙しくしていたし、打ち上げでしこたまビール(発泡酒だった気がしますが)を飲んだのでよかったのですが、今日は全くのオフ。
でもね、音楽監督にオフなんてないんですよ(泣き笑い)。明日はヴァイオリンの見学者が2名いらっしゃいますし、ホルンの見学者もいらっしゃる予定です。名札を作って、見学者分の楽譜の準備もしないといけませんし、いままで放っておいた、楽譜の整理もしなくてはいけません。
お金の計算もこういう時にしておかないといけないんですね。文林中には11月分まで使用料を払っていて、名札とか譜面とか、入団申請書とか、楽譜に押すスタンプとかの私の立て替えている分があるんですが、それよりも来月に定演の会場を押さえる為にある程度お金が必要なんです(会場費は前払いなんで)。
そんなことを考えながら、明日の練習の準備。夜は夜で、岩城宏之さんの指揮したベートーヴェンの7番とカルロス・クライバーの指揮した7番と続けざまに見て、勉強もしましたよ(そんな時間があるなら譜面読めという突っ込みはアリです)。
酒でも飲もうかと思うんですが、いまから飲むと明日の練習に響きそうなんでやめておきます。
それにしても岩城さんは指揮上手ですよ。ずっと確実に「前ぶり」をしています。前ぶりというのは指揮者がテンポよりも前で振り続けることですね。スローな曲ならある程度は出来るんですが、早い曲でこれをやると頭の中の音楽と実際の音楽がずっとずれていてものすごく汗をかきます。岩城さんはちゃんと前ぶりをして楽団に指示を出しづけています。
それに比較してクライバーは本当にダンスを踊っているようです。実際には指揮法上やってはいけないことのオンパレードなんですが、そんなもんどうでもいいんです。彼の音楽がちゃんと表現されていれば指揮法なんてどうだっていいんです。
因みにクライバーは4楽章はアタッカで入りました。岩城さんは2楽章と4楽章アタッカでした。岩城さんに軍配かな。

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協奏曲について

うちの楽団は色んな音楽をやっていこうと思っています。その中で私にとって未経験のものがあります(本当はいっぱいありますが)。
それは「協奏曲」です。私自身が演奏したこともありませんし、伴奏もありませんし、指揮もありません。でもうちのオケではやっていきます。
とりあえず、来年の第1回の定期演奏会はモーツアルトのヴァイオリンとヴィオラのための「協奏交響曲」をやろうと思っています(まだ準備中です)。この曲もフルートとクラリネットとトランペットがありませんが、その事には心を痛めています。
しかしとにかく「協奏曲」はやります。協奏曲をやるに当たっての最大の障壁は「ソリスト」です。今回はヴィオラのSさんにやってもらいますが、団の中で協奏曲をやりたい人は是非相談してください。
勿論協奏曲ですから「一般の奏者のように初心者でもいい」というわけにはいきません。オーディションこそしませんが、それなりに厳しい要求はさせてもらいます。でも普通に考えてアマチュアのオーケストラ奏者が「協奏曲」をやるチャンスはそうそうないと思いますので、その意味ではうちのオケは敷居の低さを発揮したいと思います。
殆どの人が自分の楽器を愛していて、いつか上手になったらあの曲をやってみたい、という協奏曲を知っているでしょう。
勿論「ピアノ」もアリです。もともとピアノをやっていて今は違う楽器をやっていますが、ピアノコンチェルトやりたい!という方も是非相談してください。現実的に可能な曲なら是非やりましょう。
あの、ここだけの話し。ピアニカでラプソディー・イン・ブルーやろう!といってくれる人がいたら大歓迎ですよ!!
因みにソリストについては例外的に団員以外にも門戸を開いています。うちのオケのことを理解してくれる人であれば、是非お申し出を(この部分は公式サイトにも書いておかなくっちゃ)。

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音楽検定

来月の22日に音楽検定を受けてみることにしました。
http://www.onbunso.or.jp/onken.htm
検定なんか受けなく立って音楽が出来ることには変わりないと私は思っています。よく言うのですが「アメリカ人は英検なんか持っていないんです」と。
ずっとそう思っていた私ですが、数年前からTOEICやフランス語検定を受けてみて、自分の勉強の目標にはちょうどいいし(目標がないと頑張れないから)、自分の力を客観的に見極めるのはそういうものに挑戦することも無駄ではないと考えるようになりました。
私は指揮を始めてからこの4年間、相当音楽の勉強をしてきました。それがどれくらい身に付いたのか自分自身で確認するつもりで、受けることにしました。ここでこうやって書いたということは、落ちるわけには行かなくなりました(笑)。
自分自身を追い込んだ形になります(笑)。
指揮者が試験に落ちるようでは、楽団員のモチベーションも上がらないでしょう。頑張ります。
因みに今月いっぱい申込み出来ますから、興味のある方は受けてみてはいかがでしょうか?私は3級を受けることにしました。

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感性

四六時中音楽のことを考えているかというとそんなこともありません。私は元々文学者を志していて(いまも諦めたわけではないですが)、音楽以上にスポーツも好きですし、大学院で言語学について勉強したりもしています。
実は私の強みはこの「多面性」だと思っています。いい意味でも悪い意味でも「馬鹿」と呼ばれる一徹の人はそれはそれで評価されて良いと思っていますが、私はそういうアプローチは嫌いです。
クラヲタと呼ばれる人がいます。私はそういう人は凄いなぁと思いますが、私もそうなりたいとは絶対に思いません。クラシック音楽が一番で、それだけを極める、というのは誠に視野が狭いと思うのです(しつこいようですが勿論その深さは尊敬に値します)。
私はみなさんがクラシック以外のどんな音楽が好きなのか凄く興味があります。ロック?ポップス?フォーク?演歌?ジャズ?民謡?童謡?ヒップホップ?トランス?ヘビーメタル?パンク?
音楽のジャンル分けには意味がないと思いますが、色んな様式の音楽を聞く人が豊かな感性を持つことは絶対に間違いないと思います。
それと同時に音楽以外の趣味がないと音楽の感性が磨かれないとも思います。酒が好きな人、山が好きな人、サーフィンやる人、パチンコが好きな人、みなさんがどんなことが好きなのか是非聞かせてくださいね。

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音の作り方(その2)

オーケストラに限らず音楽の練習って次の4つのことしか練習出来ないんです。
1)音の高低
2)音の長短
3)音の大小
4)音色
これだけ、たったこれだけなんです。アンサンブルは?フレージングは?ニュアンスは?色々ありますが技術的に出来ることって上の4つに集約されるんです。
私の練習はとてもシンプルだと思います。シンプルに練習することを好みます。楽譜の読み方も同様です。最終的には深く複雑なところまで到達しますが、まずはシンプルに解きほぐしていきます。
上の条件でいえば、まずは私が重要視するのは、音の大小、強弱です。これが一番付けやすいからですし、逆にいえばアマオケで最も軽視される部分だからです。次に音の長短です。合奏の頭が揃うかに関していえば、休符の長さが揃っていれば揃うわけで、しつこいようですが、休符も音符ですから、縦を揃えるのもここにかかっています。
そして次にようやく音の高低です。音楽をやっている人で「音程命」という人多いですよね。私もそこを軽視するわけではないですが、音程を気にするあまり他のことが全く疎かになっている人を見て呆然とすることがあります。
音楽的な休符を取ることは音楽的なセンスがあれば、割とたやすく出来ますが、楽器が出来て頭を使わない人は恐ろしいほど非音楽的なブレスを取ったりします。初心者やブランクのある人が多いうちの団としては音の高低はそれほど重要視しません。
いや、語弊がありますね。重要視はしますが、プライオリティは低いです。音痴な楽団ではお客さんに対して失礼だし、第一合奏していて気持ち悪いですからね。でも、その前にすることはいっぱいあります。
そして、最後に音色です。音色って、音楽は光と一緒で綺麗に波長が揃って混じれば透明になるんです。ちょっと位相がずれると色が付いてくるんですね。そしてオーケストラは人間がするものですから、そこに集う人によっても音色は変わります。
私の大好きなデューク・エリントンは楽団のメンバーに合わせてソロの割り振りをして曲を作ったそうです。私も楽団のメンバーのとを混ぜ合わせて音作りをしていこうと思っています。
その為にも必要なのは楽団のメンバーの音楽性なんです。是非みなさんのことをもっと聞かせてください。

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音の作り方(その1)

2楽章読み終わりました。1楽章の手強さに比べれば、譜読みは簡単でした。下読みは今週中に終わるかも知れませんね。それから各パートを読んで、そこから全体を読み込んでいく作業になります。
お化粧する女性ならお分かりだと思いますが、お化粧をバッチリ決める為には下地の塗り方が大切なんです。下地をきちんと塗らないとその上は浮いてきてしまったりします(よね?)。
油絵を描く人ならお分かりだと思いますが、下色をきちんと塗らないと重ね塗った時の発色に大きく影響します(よね?)。
料理をする人ならお分かりだと思いますが、下味をきちんと付けないと、その後いくら味付けをしても物足りなく、ぼやけた味になりますよね(これははっきり断言出来ます)。
音楽も勿論一緒です。音楽の場合はベースは勿論最低音であるベースラインです。弦楽器ならチェロとコントラバス、木管ならファゴット、金管ならホルンですね(うちはトロンボーンもテューバもいないので)。
合奏を詰める段階になったらまずは低音からきっちり固めていきます。そこに中音域を乗せて、高音が最後に乗っかります。
勿論上に書いた楽器毎に練習をするというよりも、曲の中でどういう役割を担っているかによって担当する声部は違うわけです。声部毎にきちんと役割分担をしながら音楽を作っていきます。
私はよく楽団は仲が良くなくてはいけないといいますが、音楽に於いても同様です。自分がどのパートかは分かっていると思いますが、音楽全体の中で自分がどういう役割を担っているのかを「理解」して合奏して欲しいと思います。
まだ、7番は暫くゆっくり通すだけになりますが、他の曲も同様に煮詰めていきましょうね。

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ジャズ

今日は楽団のヴィオラ奏者とジャズを聴いてきました。
私は本当にジャズが好きなんです。クラシックとジャズどっちが好きか聞かれたら「ジャズ」と即答します。元々音楽のジャンル分けが嫌いなので、ジャズとかクラシックとかロックということ自体が嫌いなのですが、強いてジャンル分けをして嗜好を問われれれば、それはジャズということになります。
どちらが高いか低いかじゃないんです。ジャンルにもあんまり意味はないんですが、「スタイル」と言うことです。私はジャズ意外にもロックもポップスも、演歌も聴きます。が、それでもジャズというスタイルが好きなんです。
ジャズにはすべてがあるんです。リズムで言えばシンコペーションだけがクローズアップされますが、かっちりはまった4ビートや2ビートは基本中の基本です。ハーモニーで言えば、クラシックでは協和音がメインですが、ジャズは不協和音を如何に個性として散りばめられるかが求められます。
そしてメロディーに関しては、クラシックの数多いる作曲家が参考にするほどジャズには美しいメロディーが「あふれて」います。
正直に言えば私はジャズだけでも生きていけます。だって、純粋に言えば、バッハもヴィヴァルディもモーツアルトもハイドンも、ベートーヴェンですら、ジャズだからです(笑)。
ちょっとトンチみたいな話しでしたが、この話し良くするんで覚えておいてくださいね。

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