Radixの会総会依頼演奏

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ども、ひともぢ28号です。昨日は私が勤める会社の持っている生産者団体Radixの会の総会の懇親会で文京フィルハーモニック管弦楽団として演奏して来ました。
Radixの会というのは生産者や加工メーカーさんが集まって、栽培技術や加工技術の向上や衛生管理の講習など、日本の食文化をどうしようか考えたり、横の繋がりを作っていく会なんです。昨日の会では震災の事や、放射性物質の問題、そしてTPP参加の是非など、緊急でなおかつ意見の分かれる問題がテーマだったせいで、会は20分押し、しかも怒鳴り合い寸前の白熱した討論だったようで、参加された人達も頭から湯気が出ていた人が相当いたそうです。
そんな中で懇親会が始まり、景気よくビゼー作曲カルメンを演奏しました。オープニングナンバーのド迫力でノックアウト作戦が、これが会場のグランドパレスホテルのダイヤモンドルームという、ちょっと古い人ならプロ野球のドラフト会議が行われていた会場で、天井が低く、しかも絨毯張り、さらにお客さんが500人近く入っているという条件で、音が全部吸収されてしまい、全く聞こえないというハプニングでした。
こういう時に聞こえるのはトランペットとトロンボーンなんですが、結局チェロのソロによる、ビートルズのミッシェルは全く聞こえない。モーツアルトの交響曲25番のオーボエも全く聞こえない。馬力のあるクラリネット2人で思いっきりフォルテシモで吹いて、ようやくなんとか、という感じでした。
途中でトランペットパート内で「吹け」という指示が出たようですが、そういう臨機応変さや現場対応というのは社会人オーケストラならではだと思います。逆にそれに気がつかないとちょっと致命的。
途中の2曲は随分苦労しましたが、最後のエルガーの威風堂々は大好評で、震災で全財産を失った陸前高田の八木澤醤油の河野会長は終演後涙を浮かべて「勇気をもらったよ」と言ってくれました。
楽員の皆さんはどう思ったか分かりませんが、私は実は以前から、こうやって飲み食いする場で演奏したかったんです。理想的にはレストランで着席してもらえるとよかったんですが、食事、お酒、音楽の3つって親和性が高いと思うんです。
ちょっと気の利くコンサートだと、ロビーでシャンパンを振る舞ったりしていますが、多少お酒飲んでリラックスしながらクラシック音楽聞いてもらいたいんだよなぁ、と思っていたんです。
立食のパーティーで後ろの方はおしゃべりをしていたようですが、それでも音楽は耳に入っていたはず。それが大切なんだと私は思っています。
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とにかく、いい経験になりましたし。楽しかったです。なによりも楽員は八木澤さんのお醤油とポン酢に目がハートになっていたようで、お気に入りであれば、是非らでぃっしゅぼーやの会員になってください(笑)。
また、どこかで呼んでもらえるような楽団になるといいですね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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