三題噺

昨日は396PV。凄いねぇ。でも応募は1件のみ。…なんだかなぁ。もちろん既存の団員に繰り返し見ていただいて問題ないのですが、とにかく絶賛団員募集中!です。
さて、今日のお題。音楽の世界で「三大」といえば一番有名なのが「ドイツ三大B」でこれはバッハ、ベートーヴェン、ブラームスで、もともとヴァーグナーに嫁さんをとられた腹いせでブラームス派に寝返ったフォン・ビューローが言い出したことだとされています。
日本的には恐らく西洋三大音楽家といえば、バッハ、モーツアルト、ベートーヴェンで異論はないでしょう。この3人の中で、私が特別に意識するのはやっぱりベートーヴェンです。
私がこれから取り組もうと思っている「管弦楽」という分野で明確な足跡を残したのはベートーヴェンだからです。先月亡くなったN響の正指揮者岩城宏之さんも指揮者としてベートーヴェンで死ぬなら本望だ、といっていたそうですし、私が指揮者を評価する時に「ベートーヴェンをちゃんと振れるか?」というのは変わらない基準です。
例えば、小澤征爾は大変優れた(私が言うのもおこがましいですが)指揮者ですが、私は彼のベートーヴェンで感動したことはないので、評価は低いです。私の大好きな指揮者にヴォルフガング・サヴァリッシュというか違いますが、彼は一般には知名度は低いですが、恐らく現代最高の指揮者です。なにしろ私は彼の7番で泣いたことがありますから(因みに彼はブラームスも得意としています)。
バッハはカンタータやオラトリオに優れた傑作を残しています。恐らく彼の最高傑作はマタイ受難曲でしょう。これは管弦楽曲ではありません。モーツアルトは多大な交響曲を残していますが、彼の本筋は交響曲ではなく、オペラであり、ピアノ曲や数多い器楽曲だと思います。
翻ってベートーヴェンも勿論ピアノ曲、弦楽四重奏曲に大きな功績を残していますが、彼の一番の仕事はやはり交響曲でしょう。その意味でオケで指揮を振る私にとって最大で最強の敵はベートーヴェンです。
うちのオケでは勿論バッハもモーツアルトもやります。むしろそこを基本に音楽に取り組んでいきますが、最終的な目標はベートーヴェンです。ヴァーグナーやブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィッチなど敵はいっぱいいますが、うちのオケは一生かかってベートーヴェンと格闘していきましょう。
それがオーケストラの役割だと私は思っています。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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