私は高校生の頃隣の高校に親友がいて、彼が天文同好会の会長だったので、良く天体観測(と称した麻雀と飲み会)に参加していました。私は小学校の頃から雑誌Newtonを定期購読していて(創刊準備号の0号から持っていました)元々科学は得意なんです。
いまチェコのプラハで開催されている国際天文学会で太陽系の惑星の定義について議論されているようですが、それとはまったく関係なく、音楽関係者にとってはホルストの「惑星」という名曲があるわけです。
この前そのうちの「木星」の楽譜を買ったことはお知らせしましたが、ホルストが惑星を作曲した頃には、冥王星は発見されておらず、あの組曲は海王星で終わっています。
冥王星は最初発見された時には地球と同じくらいの大きさだろうと観測されていたのですが、その後の観測技術の向上に伴い実は月の3分の2しかないということが確認されていて、「それは惑星なのか?」という疑問が出ているわけです。
私は生まれた時から冥王星が太陽系の一番外側の惑星だと認識していましたので、今更なくなると寂しい気持ちもしますが、なくなれば、ホルストの惑星はそれで完成するわけです。
実は天文学というのは純粋な科学ではなく、占星術も勿論ですが、心理学、宗教学にも影響を及ぼす、重要な学問なんです。
どういう結論が出るにしろ、音楽家としてはホルストの「惑星」の価値が揺らぐわけではないので関係ないのですが、一天文ファンとしては動静を注視したいと思います。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。
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この話になると元サクソフォン奏者としては黙っていられません。トルヴェールサクソフォンカルテットのために長生淳氏が追加作曲した彗星/冥王星/地球を含めた組曲「惑星」に天文学者よりも先見の明があるなあと言いたい。NHK BS2クラシック倶楽部で9月21日(木)に放送されます。ガリレオなら、天文学会が何と結論しても冥王星は太陽を回っている、でしょう。
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冥王星・・・太陽系惑星から落選しちゃいましたね(泣)
私は子供の頃の夢が天文学者だったのですが、
個人的に少し悲しいです。
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けさのニュースは、冥王星が「矮小惑星」となったことを伝えています。
Kaseijinとしては、弟分の降格の話にある種の感慨を覚えています。
1930年に見つかったので、昭和1ケタ世代ということができます。
76歳で「惑星」としてのキャリアを閉じたことになります
私も天文少年でしたが、子供のころの本にはたった1冊だけ「冥王星」の名がありました。
そのほかは「プルートー」でした。もっと古い本には、当然のことながら記述がなかったのです。
この星の名付け親は野尻抱影という人です。この人は文学者ですが、古今東西の民族的な星の名を収集している間に天文学にも強くなり、星に関する数々の普及書を著わしました。
今でも繙いてみると、この年齢にして初めてわかる人の世のあやみたいなものが感ぜられます。
今後星の種別は変わっても、「冥王星」の名は永久に残ります。
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>りょうパパさん
惑星の定義ってなんなんでしょうね?よその星系の人と領土権争いをする場面になったら、絶対に太陽系の惑星だって、言い出すはずなんですけどね(笑)。
確かにガリレオなら、ですね。
>Rinさん
寂しいは寂しいですよね。水金地火木土天海冥のゴロで覚えたものとしては、落ち着きが悪いですしね(泣き)。
>kaseijinさん
惑星だろうが矮惑星だろうが、存在には変わらないのに、何故そんな定義をしたがるんでしょうね?
プルートを冥王星と訳したのは凄いですよね。昨今の映画のタイトルとかひどいですもんね。