昨日練習の時にお話ししたのですが、「ポケットスコア」買ってみましょう。総譜のことをスコアというのですが、スコアなんて一部のマニアが買うもんだと思っている方も、是非ベートーヴェンの7番だけでも買ってみましょう。
アマオケなんかだと、自分が演奏する曲のポケットスコアを買って、演奏した日と場所なんかを記して記念に取っておく人もいるみたいですが、そういう使い方だけではちょっともったいない。
とはいえ、全部を読んで譜面の勉強をせい!というのではないんです。
まずは、ポケットスコアの巻頭に書かれた解説を読むだけでも随分と勉強になります。これを読むだけでも、1000円分(大体ポケットスコアはこれくらいの金額です)の価値はあります。私の下らない話しよりもよっぽどいいですし、私も解説をそのまんま喋っているときもあります(ネタばれ)。
そして、もしその先に余裕があれば、是非譜面を眺めてみてください。自分のパートがどんな風に配置されているのか、どのパートと同じなのか、そんなことを調べるつもりで読んでみてください。
CDを聴きながら読むのも面白いですよ。人間というのは自分の知らないことというのは聞こえない生き物なんです。
会社で電話の取り次ぎをした時に、聞き間違ったことありませんか?初めて聞く会社名とか人の名前って聞き取れないものなんです。
それと同じで、曲も耳だけで聴いているのは絶対にすべてを聴き取ることは出来ません。和声学の本に書いてあったのですが、どんなに音楽的に訓練をした人でも、一辺に聞き取れるのは3声か4声までだそうです。
オーケストラの曲は20パートくらいに分かれて、どんなに下手な作曲家が書いても少なくとも4声に分かれて曲が書かれています。我々のようなアマチュアには聞き取ること叶わず、ですよ(苦笑)。
しかし、スコアを読めばそれが聞こえてくるようになるんです。本当です。ある程度の訓練は必要かも知れませんが、私は嘘は言いません。譜面を見ながらCDを聴けばいままで聞こえていなかった音が聞こえてきます。絶対です。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。
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練習のとき話題になったように、25番の第1,4楽章ではスコアにFgパートが書いてあるのにパート譜ではtacetとなっています。
私が持っているポケットスコアの解説を要約すると、これらの速い楽章でFgを休ませるのがモーツァルトの真意であったとは考えにくく、独立的に動く中間楽章のみ譜面に残したと考えられるが、証拠もないので、指揮者の裁量にまかせるとあります。
従って、このことに関してはひともぢ様の方針によりたいと思いますが、私としてはこれらの楽章でVlcパートと同一に吹くこととしてもよろしいので、差し支えなければ私たちのためにVlcパート譜を支給くださいますでしょうか。
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了解しました。考えておきます。文中にあったように楽団の音楽に関することは最終的に私が決めますので、少しお待ちください。