ジャーマンホルン?フレンチホルン?イングリッシュホルン?

スコアを読み慣れない人はまずは楽器の名前で吃驚したりします。我々がホルンと読んでいる楽器は英語でホルンなのですが、イタリア語ではCorno「コルノ」と書いてあります。
この最もドイツ的なこの楽器がどうしてフレンチホルンと呼ばれているのか私は知りませんが、オーボエの仲間である「イングリッシュホルン(イタリア語ではコールアングレ)」とは関係ないようですし、アルペンホルンとも違うようです。
この楽器はスコアの中ではファゴットの次に書いてあります。金管の中では一番上です。本来スコアというのは木管、金管、打楽器、弦楽器の順で書かれていて、殆ど音域が高い方から順番に書かれています。
金管ならトランペットの方が音域は高いのにホルンが先に書いてあります。ホルンは木管五重奏にも参加出来ますが、思うにホルンの原型はアルペンホルンで元々木管だったからでしょうね。
さて、そのホルン真っ直ぐ伸ばすと4mにもなるそうで、とにかく難しい楽器です。音域も4オクターブを誇り、メロディも吹ければ、後打ち、伸ばし、オブリガードも大得意。
美しく唄うことも、不気味な低音やとぼけた音、鋭く刺すような音まで出せるオーケストラの万能選手でしょう。
そんなホルンも楽器が大きい(長い)が故にアマオケ奏者に限らず音の立ち上がりが遅く、また柔らかいピアノが出せる奏者は少ないです。そらそうです!4メートルもあるんですから。
頑張れ!ホルン奏者。譜面がin Bでもin Esでもin Fでもin Gでもin Dでも楽に読み替える譜読み能力は絶対に尊敬されてしかるべきです。
でも私はピアノ諦めませんよ(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。