第11回練習

今日はなんと楽団設立以来最少人数17人。風邪が流行っているようで体調不良の方もいるようですが、季節の変わり目は体調管理には注意してくださいね。健康じゃないと音楽も楽しめませんから。
さて、人数が少ないことで今日は各パートの弱点が浮き彫りに(笑)。というか普段大人数であることを隠れ蓑に(笑)何となく雰囲気で合奏していた部分がはっきりとしました。
全般にまず、アンサンブルになっていないんですね。音程がどうとか曲想がどうとか言う前に、オーケストラは大人数での合奏ですからアンサンブル力があるかないかで聞こえる演奏は全然違うし、そもそも論でいうと、自分一人で勝手に演奏しているなら一人で演奏した方がいいんです。
でもオーケストラの最大の「楽しみ」は「合わせること」なんです。同じ楽器同士でしっかり合わせる。違う楽器と合わせる。そして全体で合わせる。
多分オーケストラに初めて入った時って「うわぁ、いっぱい楽器がある」と感動したと思いますし、初めて音を出した時に「合奏って楽しい」って思ったと思うんです。その時思った合奏は「単に音を一緒に出す」ということだと思うんですが、それが段々、隣の人と音が響くとか、違う楽器と呼吸を合わせるとか高度化していくんです。
そのうち違うメロディーとの絡みとか、同じメロディーでのニュアンスの出し方とかが分かるようになり、そういう演奏を楽しめるようになると思うんです。
はっきり言えば、楽譜にかじりついている段階って楽しくないですよね?なかなか思うように出来るようにならないし、一人での練習はつまらないし(私も経験あります)。
何度も書きますが、プロだって練習するし、プロだって間違うことはあります。プロだって死ぬまで「出来るように」なんてならないんです(勿論我々とはレベルが全然違いますが)。
ちゃんと出来なきゃ楽しくないですが、ちゃんと出来ることだけを目的にしていたら「無限地獄」ですよ(笑)。常に少し上を向くことは必要ですが、高すぎる目標は自分を苦しめるだけです。
私が皆さんに求めるのは「楽しさ」です。楽しく演奏出来ていますか?そのために出来ることをしましょう。
今日の練習でピアニシモのところでセカンドヴァイオリンの2人が張り切って演奏しちゃいました(笑)。ピアニシモはピアニシモで演奏してもらいたいですが、その事よりも「2人が合っていた」ということが重要なんです。
止めた後全員で爆笑でしたが、私はそれでいいと思っています。それこそがうちの楽団の求めるものです。
アンサンブル、出来てないですね(笑)。テンポ、取れてないですね(苦笑)。メロディー、歌えてないですね(泣き)。デュナーミク、全然足りないですね(号泣)。
それは厳然とした事実ですが、そんなもん、時間をかけて練習するしかないんです。メトロノームかけて音階練習しっかりやってください。
でもね、忘れないでください。目的は「音楽を楽しむこと」です。仲間とアンサンブルすることです。そういう練習をしていきましょうよ。
大丈夫ですよ。昼の練習は17人なのに夜の練習は12人も来てくれる楽団ですからアンサンブル力はあるはずです(変な確信)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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