音階のススメ

2週間前から「弦練」を行っていますが、合奏をやる前にまず、音階をやってもらっています。練習の中身については弦のトレーナーをお願いしているヴィオラのSさんにお任せしてあって、彼女がいない時はコンマスにお願いして、2人ともいない時には私が担当することにしています。
これは、私がオケを始めた時からの持論なのですが、特に社会人から楽器を始めた人は圧倒的に「基礎練習」が足りません。これは物理的に時間が足りないという意味ですが、学生時代の積み重ねがない上に、平日は仕事があってなかなか練習時間もとれないということです。
そういう人が基礎練習をしながら、曲の練習に取りかかるというのは本来はあまり望ましいことではないと思いますし、どうしても練習にゆがみが生じます。でも、では基礎練習がある程度のレベルまでいかないとオケに参加出来ないのだとしたら、何歳になっちゃうんでしょうか?
基礎練習が大切なことは否定しませんし、それをしっかりやることが絶対に必要です。でも時間がない我々はなるべく最短距離を歩きたい。その私なりの答えが「音階」なんです。可能な限り長調短調24調全部、自分の楽器の使える音域すべてをやることです。
四分音符で飽きたら、全音符でロングトーン、長いボウイングの練習を取り入れましょう。スピードを上げてみるのもいいです、3連符や5連符でやってみるのもいい練習になります。
その時に大切なことを二つ。
1つは絶対にメトロノームをかけましょう!メトロノームかけるのも「最短距離」を歩くコツです。
もう1つは音階をやる時は「音程」に気をつけましょう。音階を上がる時と下がる時で「音痴」な部分がないようにしましょう。そして音痴な部分は大抵半音の所です。24調全部やってまだ余裕があるのなら「半音階」にも挑戦しましょう。
千里の道も一歩から、です。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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