新日本フィルのリハーサル

今日は友人の計らいで新日本フィルのリハーサルに行ってきました。
曲目は、ブラームスの1番、ラプソディ・イン・ブルー、ベートーヴェンの7番…そうです。のだめ便乗企画なんです(友人談)。
指揮は梅田俊明さんで端正な指揮をされる方でした。
プロのリハーサル生で見るのは初めてでしたが、楽団員にまぎれて楽屋口から入り友人に挨拶をして客席へ。ロングトーンをする人あり、一生懸命一つのフレーズをさらう人あり、音階にかじりつく人ありで、面白かったですが、アマオケのようにその日にやらない曲をやっている人は一人もいませんでした(笑)。
因にコンマスは練習していても一人だけ絶対にバッチリはっきり音が聞こえてくるもんですね。ブラームスの1番のソロを何度もやっていましたがどんだけ後ろで音が鳴っていてもその音だけははっきり聞こえてきました。
さて、プロオケですから、アマオケのように何回も練習するわけではないし、基本的にはニュアンスを揃えるだけ、というのは知識として知っていましたし、今回の演目はどれもやり馴れている曲なので、全体にあまり細かい練習はありませんでした。
演奏中にチームミーティング(ファーストがボウイングの確認をしていた)はやっていましたが、アマオケのように指揮者が喋っている時に(といっても私より喋る時間が短いせいなのかもしれませんが)隣の人と話しをしている人はいませんでしたし、自分の楽器を鳴らして音だしやさらうような人もいませんでした。
この辺はアマオケではあまりうるさく言わない方がいいと私は思っていますが、「Englandから」と指揮者が言って間髪入れずに振り出してもちゃんとEから音が出るし、そこがピアノなら、ピアノで、フォルテなら最初からフォルテが鳴っている「反応の良さ」というのは真似をしたいなぁと思いました。
基本的には一つの楽章を全部通して、終わってから指揮者の側からまとめて指示が出て、そこに質問が入るという流れでした。これも真似をしたいところですが、多分私が一つの楽章の問題点を全部覚えきれないでしょうし(私の問題もありますが、演奏に傷が多すぎるから(笑))、逆に楽団員の側でもその全部の要求を短時間で吸収して修正するのは無理でしょう。
でも、そういう事が分かっただけでも今日は収穫がありました。
因に7番。もう全然音が違うんです。当たり前ですが、同じ楽譜を見て演奏しているとは思えません(苦笑)。和音が違って聞こえるところもいっぱいありますが、普段のうちの音を聞き慣れていると、プロオケの音がなんてクリアに聞こえるんだろうと、変な関心の仕方をしてしまいました。
私の友人に言われました。「練習はやればやっただけの事はある。プロでもそう。でも時間に限りがあるから効率的にやるんだ」と。アマオケはプロよりもたっぷり時間が取れますが、それがただ単に「長いだけ」にならないようにしようと思いました。
これからも機会を見てリハーサルをのぞいて指揮の勉強をしようと思っています。

アバター画像

About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

コメントを残す