ストラディバリウスサミット

昨日になりますが、予告通りストラディバリウスサミットに行ってきました。
グアルネリとかアマティとか世界最高峰のヴァイオリンは数あれども、あれだけの数を集めてしかもコンサートが成り立つというのは、ストラディバリだけが持つ「魔力」みたいなもんでしょうね。
演奏に文句の付けようもなく、音も私がいままで聞いていた音の中で一番美しい音だったと断言できます。特にバーバーの「弦楽の為のアダージョ」は聴いているだけで体中の細胞が新しく生まれ変わるような感動的な体験でした。
正直に言えば毎週うちのオケの奏でる音は「温かい音」ではあると思いますが、音程が合っているわけではなく、音のニュアンスも決して揃っているわけではありません。言ってしまえば、「調和」というよりは「カオス」に近い音がしています。
それが故に個性がでているとも言えますが、それは音楽という芸術を語る上では決して褒められる事ではないわけです。
しかし昨日の演奏は調和していました。完璧に調和していて楽器以外の音が聴こえました。神々しくさえありました。それがストラディバリの魅力なんだという事を初めて知らされたような気がします。
いい音の記憶は私の脳細胞にしっかり刻まれました。今週から練習が厳しくなるかもしれませんね(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。