ストラディバリウスサミット

昨日になりますが、予告通りストラディバリウスサミットに行ってきました。
グアルネリとかアマティとか世界最高峰のヴァイオリンは数あれども、あれだけの数を集めてしかもコンサートが成り立つというのは、ストラディバリだけが持つ「魔力」みたいなもんでしょうね。
演奏に文句の付けようもなく、音も私がいままで聞いていた音の中で一番美しい音だったと断言できます。特にバーバーの「弦楽の為のアダージョ」は聴いているだけで体中の細胞が新しく生まれ変わるような感動的な体験でした。
正直に言えば毎週うちのオケの奏でる音は「温かい音」ではあると思いますが、音程が合っているわけではなく、音のニュアンスも決して揃っているわけではありません。言ってしまえば、「調和」というよりは「カオス」に近い音がしています。
それが故に個性がでているとも言えますが、それは音楽という芸術を語る上では決して褒められる事ではないわけです。
しかし昨日の演奏は調和していました。完璧に調和していて楽器以外の音が聴こえました。神々しくさえありました。それがストラディバリの魅力なんだという事を初めて知らされたような気がします。
いい音の記憶は私の脳細胞にしっかり刻まれました。今週から練習が厳しくなるかもしれませんね(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

“ストラディバリウスサミット” への1件の返信

  1. PASS:
    私のビオラは、のぞくとCopy of Antonius Stradivarius 1720というラベルが見えます。
    もちろんそのようなたいそうな物ではなく、若いころ親に買ってもらった国産の安物です。
    長い中断ののち再開して、うまくなったら買い替えようと考えてはいたのですが、別の楽器を買ってしまい、それはなくなりました。
    昔N響を振った著名な外国人指揮者は、この楽団は技術は優秀だが、楽器が安いものを使っていて残念だと言いました。
    伝え聞いたN響奏者の楽器は私の観念からするとケタ違いの物だったので、それでずいぶんびっくりしたのです。
    私は23,24日、「ヴィオラスペース2007」というコンサートを聴いて来ました。
    現代の一流演奏家は、きっとそれぞれ腕に見合った高価な楽器を持っておられるのでしょう。
    バロックから現代世界初演曲まで、この楽器のもつあらゆる可能性を堪能できました。

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