好きこそものの上手なれ

私が昨年「才能教育論」という大学院の科目を受講していた事は以前も書いたと思いますが、極論すると「才能」というのは「好きになる能力」という事になります。
だから、皆さん(私も含めて)才能がないと思うのなら、それは単に「好きになれない(もしくはならない)」という事だけなのです。
いや、大抵の人は「音楽が好きだ」というかもしれません。でもそれは本当でしょうか?例えば、1日8時間毎日音階練習やっても飽きないでしょうか?飽きますよね。それは好きなうちに入らないし、それで食って行こうという「才能」には恵まれていないんです。
忙しくて練習が出来ないという人も多いと思いますが、逆にもし時間があればどれくらい集中して練習できるでしょうか?私ならトロンボーンなら1時間半、指揮なら40分、ピアノなら15分が限界です(笑)。
でも、これでは「好き」だと言っても高が知れています。プロになるレベルではないですよね(アマチュアとしてもどうなんでしょう?)。
とはいえね、とにかく「好き」というのはいい事です。逆に「嫌い」というのはどうですか?皆さん例えば作曲家の中に嫌いな作曲家というのはいませんか?人間ですから全部を好きだと言う事はないと思います。
楽器によっても好き嫌いというのは傾向として出て来るものです。例えば私はトロンボーン奏者としては、バッハとかヴィヴァルディは曲がないので嫌いな部類に入るんです。
…でも、そんな事言っても仕方ないですよね。
嫌いと言って、苦手と言ってなにかが解決するならいいのですが、それはしません(笑)。
むしろそういう話しを聞かされる周りの人の事を考えると「嫌い」という人よりも「好き」という気持ちの方が、周りに人をハッピーにしますよね?
いつも怒ってばっかりいる人や、泣いてばっかりいる人に近寄りたくないですよね?少なくとも私は嫌です(パラドックス)。
ニコニコ笑っていて、楽しい人と一緒に過ごしたいですし、「嫌い」という単語を言うネガティブな人よりも、明るくて前向きなポジティブな人と一緒にいる方が楽しいです。
まぁ、それが「才能」なんですね。
そして、うちの楽団ではこうしませんか?「嫌い」という気持ちは胸の中に仕舞っておきましょう。「好き」と楽団員みんなが言える楽団の方が楽団の雰囲気が良くなると思いませんか?
私はこれから嫌いな作曲家の話しはしない事にします(宣言)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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