余韻に浸る間もなく

以前までの雇われ指揮者(笑)だったら演奏会が終わったらすっかり惚けちゃって、魂が抜けてしまっていたのですが、自分でオケを作ったらそうはいかないものなんですね(泣き)。
とりあえず、まず肩が恐ろしい事になっています。頸椎ねんざもあるかもしれません。まぁ、来週から週1回のペースに戻るのでここでちゃんと対処しておけば、酷い事にならないでしょう。近いうちに外科に行く事にします。
そんでもって昨日の演奏会の録音MDを聞きました。昨日の泊まりの打ち上げではビデオを合計8本見たのですが、全く飽きる事がありませんでした。流石に名曲ぞろいです。来年以降もこのビデオ態勢は続けて行こうと思っています。
因に本番ではクライバーの物真似も、カラヤンの物真似もさせてもらいました。スーダラ節が出来なかったのは残念ですし、アンコールの時に指揮台から落ちそうになったのは内緒の事実です。
さて、録画の場合は色々粗が見えてくるのですが、録音だと結構いい出来でしたよ。勿論傷はあちこちにいっぱいありましたが、全体としてとてもまとまったいい演奏だったとひいき目なしに思います。
アンケートもすべて読みましたが、おおむね好意的にとらえてもらっていますし、うちの楽団のコンセプトも理解いただいているようで、今後サポーター制度を導入するにあたっての大きな自信になりました。
音楽というのは演奏者だけのものではないんです。曲を作る人がいて、聞いてくれる人がいて、演奏する人がいるという3つの要素があるんです。その意味では、なかなか作曲者を巻き込む事は出来ないと思うんですが、観客を巻き込んで行く事は出来るかな?と思っています。
その為にもとにかく楽しい演奏会を続けて行きましょう。
あとは楽団員が楽しんでくれていれば文句はないんですがどうだったんでしょうか?
さて、そうはいいながら、私は楽団の代表として惚けているわけには行きません。アンケートの集計と、終わってしまったシーズンの会計をまとめなくてはいけません。因に来シーズンは演奏会2回の予定と、楽団の用の楽器としてコントラバスを何台か購入したいと思っています。
とりあえずエロイカのDVDを見ながら、スコアを開きます。これから1年勉強が始まります。また、来シーズンのパート譜の準備もあります。楽団員の募集活動も力を入れますし、なんとかエキストラさんの助けを借りずに来シーズンは定期演奏会を迎えたいと思っています。
フライヤーも早めに作って動こうと持っています。
因に来年は3月に合宿、演奏会のあとの打ち上げ会場も決めましたし、宿泊は今回と同じ「つやた」さんにお世話になる予定です。
あとは、「練習」するのみです(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

当日

全く緊張もせずに当日を迎えました。それでいいんでしょうか?そして正直に言えば演奏会当日はあっという間に過ぎるんです。それでいいんでしょうか?
私は演奏会の常識というのが嫌いなんです。マナーというのは勿論守ってもらいたいのですが、例えば、どこのオーケストラのプログラムを見ても、大抵真面目に作ってあります。
うちのプログラム、見てもらった方は分かると思いますが、体裁はきわめて正統的で真面目ですが、私が書いた文章はよく読むと随所に「笑い」を意識しています。アンケートも所々に「笑い」がちりばめられています。
中には「アンケートにこういう質問がある事が理解できません」という方もちらほらいらしましたが、逆にアンケ-トに元々意味なんかないんです。聞きたい事を聞くのがアンケートですから。因にオーケストラのアンケートは次回の案内をする事があるので記名式ですが、本来アンケートは無記名式です。無記名だから本音が書けるんです。
因に楽団員にも伝えておけば良かったのですが、演奏会当日私にみんなが色々言ってくるのですが、私は万能ではないので、全部は出来ないんです。指揮だけでも手一杯なのにそれ以外の事が出来るほど余裕があるわけではないんです。
当日にどんなに善意でもその場になってからのことを言われても、すべてのトラブルを回避する事は出来ないんですね。
話しがちょっとそれましたが、流石に演奏会当日だけあって、色々なトラブルがありました。コンサートスクエアというアマオケの情報サイトで4週連続アクセス数1位を貰って、どういう注目のされ方をしていたのか心配だったのですが、一番心配だったのは、キャパシティが452席しかなかった事です。
車いす用の2席、招待席3席、ビデオカメラ用に6席潰してプログラムは440部用意。消防法の規定で立ち見が出来ないので、それを超えたら入場してもらうわけにはいかないんです。
ところが、席に少し空きがあったもんだから、後ろで立ち見が出ちゃったんです。「公演は中止になります」と困ったように会場の人に言われて、スタッフに2階席に誘導してもらい、なんと開演前に指揮者である私自ら影アナで「立ち見は出来ません」と案内しなくてはなりませんでした。
結局会場の人の計らいで、ロビーに椅子を出して30人くらいの方にモニターで見てもらう事になりました。満員になるというのはある種勲章のようなところもありますが、チケットを売っていたわけではなかったので、せっかく来てもらったのに入場してもらえないんて、悔しいやら、申し訳ないやらで胸が痛みました。
3分押しでスタート。次のトラブルは私の右目のコンタクトがコリオラン始まってすぐにずれてしまったんです。結局この演奏会が終わるまで私は左目だけしか見えない状態で指揮しました。まぁ、コンチェルタンテのカデンツアの部分の確認以外は全部暗譜していたので問題はなかったのですが、気が散って指揮が疎かになりました(笑)。
演奏については私がどうこう言うより、楽団員がどう思ったか、観客にどう伝わったかが大切なので書かない事にします。ただ、本番の演奏が一番良かったという事だけは言えると思います。
うちの楽団は演奏会で成功する事だけが目的の楽団ではありません。いままでの40回の練習も全く同様に大切で、重要度に違いはありません。そしてその練習の積み重ねが今日の演奏会になるのだと考えています。
今日の演奏が(今までで)一番良かったという事はすなわち練習の成果だと思っています。
演奏会が終わり打ち上げ会場でビデオ鑑賞。普段自分達の映像を見る事のない楽団員にとってはいい機会だったと思います。そして、私はその映像を凄く重要視するので、アマオケでは珍しいと思いますが、今回全部で6カメも回しました。
演奏会のDVD制作は今後も力を入れて行こうと思っています。
23時半まで打ち上げのあと、20名弱の楽団員と宿泊の打ち上げに向かいました。この宿泊の打ち上げも私は絶対に続けて行きます。一つはその日に帰るとどうしても寂しくなっちゃうからですし、朝までアンケートとビデオを見ながら、酒を飲みながら、この1年の思い出を話し合うには一晩くらいは必要なんです。
長い1日ですが、本当に最高の演奏会だったと思います。来ていただいた大勢の観客の皆さんとスタッフに感謝するとともに、楽団員の最高の演奏を誇りに思います。

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前日

最後の練習が終わりました。でもね、みなさん。明日も普通の1日です。1年365日のうちの1日には違いはないんです。
何度も言いますが、私は「演奏会だけが目的」の楽団を作ったわけではないんです。勿論今シーズンの総仕上げではありますが、明日がそのすべてではないんです。
すべてというのは8月12日の楽団初練習の日から今日まで延々40回の練習の積み重ねで、その間の有形無形の楽団員のつながりも含まれるんです。
だから、明日だけが特別な一日ではなくて、楽団が出来てから今日までのすべての日が等しく貴重な一日だったはずです。
明日は気負わずに楽しみましょうよ。余計なプレッシャーや、自分を必要以上に上手に見せようとしたりせずに、この1年間一緒にやってきた仲間達との楽しい合奏を楽しみましょう。
それこそがこの楽団を作った最大の目的なんです。
私は指揮者ですから、あれをしちゃいけない、これをしちゃいけないと口うるさく言ってきましたが、そんな事全部忘れて、楽しみましょう。
ステージの上でお客さんに見てもらうなんてそうそう出来る事じゃないんです。だったら、その状況を楽しまないと損です。
最後に一つだけ、練習は絶対に裏切りません。明日の結果は皆さんそれぞれがどれくらい練習したか、それだけです。楽しんでいい演奏をしましょうね!

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BPO第40回練習報告 2007年05月03日 都内某所

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

10:00 弦楽器ボウイング確認
12:30 合奏開始
14:30 通し稽古
16:30 合奏終了
17:00 完全退館
17:30 前夜祭(希望者のみですが、短時間でもいいので是非参加してください)

練習参加者44名(うち食事会参加者12名)

本日の練習曲
1)モーツアルト コンチェルタンテ
2)ベートーヴェン コリオラン序曲
3)ベートーヴェン 交響曲7番
4)アンコール曲

明日は楽しむ事だけを考えて演奏しましょうね。by音楽監督

アッチェル!

前回の会場抽選では抜群の引きの弱さを露呈し楽団員一同から侮蔑の視線を痛い程浴びた今年不惑の40歳を迎える音楽監督ですが、今朝も朝4時半くらいに目が覚めてしまいました。
飲み過ぎなのかと思ったのですが(実際具合は悪い)、多分この抽選会のプレッシャーが重くのしかかっていたのでしょう。
そらあそうです。演奏会の会場というのはその演奏会に関係するすべての人に取って重大事であり、アマオケに取っては最大の成果発表の場であるわけです。みんなの想いが大きければ大きい程、重くのしかかるわけです。
寝不足と二日酔いでフラフラしながら次回の演奏会の予定会場であるタワーホール船堀へ向かいました。既に10人くらいが並んでいましたが、抽選のはずなので、ここで早く並んでいても原則は関係ないはず…。
いや、そうではないんです。確かに受け付け番号を貰ってからの本抽選なので一番最後でも1番札が残っている可能性はありますが、早く受付をすれば他の人に1番を取られる可能性が低くなるわけで、その意味ではやっぱり早く受付する事に意味があるんです。
前回は受付は4番だったのに、本抽選は29人中27番。後ろから3番目な訳です(号泣)。まぁ、確かに仮に1番で受付をしたら1番を引く確率と1番最後を引く確率は同じな訳です。
まぁ、そんな理屈っぽい話しもそれは漠然とした未来に対する不安を解消してはくれないわけです。
今日の受付は5番。私は奇数の方が好きなので、ちょっと気分が良かったです。そして9時になり本抽選。
何と、今回は4番!4番!4番!4番ファースト王です(狂喜乱舞)。
でも、ここで喜ぶわけにはいかないんです。来年の5月は土曜日は3日、10日、17日、24日、31日と5回あるんですが、区の行事で空いているのは17日と31日でした。つまり私の前の3人のうち2人が土曜日の大ホールを希望したらアウトなんです。
自分の番が来るまで約15分、血圧が下がって倒れそうでした(意外に繊細)。
そして、自分の番。どうやら前の3組はそもそも大ホール希望ではなかったようです。ということで決定しました!!!
文京フィルハーモニック管弦楽団第2回定期演奏会
2008年5月31日
タワーホール船堀 大ホール
18時開場 18時半開演。
これでもう何の心配もなく5月12日から次のシーズンの練習に取りかかれます。一発目からアッチェルです(笑)。
因に抽選は右手で引いた方がいいようです。

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