練習の意味

ヴィオラが3人揃ったり、トランペットが3人いてくれたりと、最近段々練習が安定してくれましたね。
団員募集は強化して行きますが、闇雲に大きくする事は考えていません。ヴァイオリンが少ないうちは、トロンボーンの募集は行わない予定ですが、ではヴァイオリンの募集を強化するか、というと、それよりもヴィオラ、チェロ、コントラバスを厚くして行く事の方が先だと思っています。
色んな曲をいっぱいやる事が目的の楽団ではないからです。密度の濃い練習をしていく事を目的にしたいので、パートのバランスは常に考えて行こうと思っています。
さて、練習ですが、私は曲が決まると、演奏会までのスケジュールを大体決めます。大体というのは楽団員の仕上がり具合も見るのですが、何よりも練習参加率が重要なのでその不確定要素を見ながらスケジュールの微調整をしなくてはならないからです。
今年で言えば、大体最初の2ヶ月はゆっくり通して、曲の雰囲気を掴むことを目的にします。次の3ヶ月で基本的な曲想について細かく修正をしていきます。次の3ヶ月はパート練習を集中的にやって、しっかり積み上げて行きます。次の2ヶ月で、出来ていないところを潰して行き、最後の2ヶ月で細かいアンサンブルを仕上げて行きます。
皆さんは練習に向かう時、自分なりのテーマを持っているでしょうか?1年間を見渡して練習計画を立てているでしょうか?
漫然と毎週やっていては上達はおぼつきません。いくら私が口を酸っぱくしても、底に意識がないと同じ事の繰り返しになります。
しばらくはどんなに嫌われても、「音符の長さ」については言い続けます。誤摩化さないでください。適当に演奏しないでください。音符の長さはテンポによって変わってきます。休符も音符の一種です。
演奏の上手な人は「楽譜にしっかり書き込みをします」。楽譜への書き込みの仕方が分からない人は私に聞いてください。周りの上手な人に聞いてみましょう。覗き込んでみましょう。
合奏が終わってお喋りしている人はいつまでも「下手くそ」のままです。上手な人は気がついた事を書き留め、私の指摘をちゃんと楽譜に残して行きます。
1年あるからと無駄な時間を過ごすのは、私はもったいないと思います。1年あるからこそ、しっかりと計画的な練習をしていきましょう。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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