土曜日の練習でお話をしたのですが、指揮者界の一番隅っこにいる私ですが、この前の演奏会で暗譜した時にはプロの指揮者と一緒で、頭の中にスコアが焼き付きます。楽譜で覚えるというよりも、そのままの製本された状態で覚えているんです。
ですから、どこで譜めくりをするとかも覚えていたりするんです。
音楽をする時に「よく聴きましょう」といいますが、実は私は聴くよりも「見る」事の方が大切だと思っています。
まずは、しっかり譜面を見ましょう。譜面を見ないでどうやって演奏するんだ?と思う方もいるかと思いますが、本当に譜面読んでいます?譜面をただの記号だと思っていたり、譜面を耳で覚えている事の備忘録だと思っていませんか?
譜面に書いてある通りに演奏してください、というのが私の合奏の大基本です。音符や休符の長さに付いてうるさくいうのは楽譜にそう書いてあるからです。
ちょっと余裕が出て来たら、指揮者を見ましょう。こんな優しい指揮者はそうはいないと思いますよ(笑)。まずは何はなくとも指揮を見ろ!という指揮者が多い中、私は出来る限りでいいと思っています。
無理してみて、落ちるよりは指揮なんか見なくても合奏が揃う事の方が大切です。
でも、指揮を見るよりも、コンマスのボウイングを見ましょう。同じパートの人の動きを見ましょう。よそのパートの人の動きを見ましょう。
これは自動車の運転と一緒です。安全にドライブしたければ、前だけ見ていてもダメです。横や後ろ、斜め後ろにまで視線を走らせないといけません。ただ自分の車の前だけを見ていてもダメです。物陰から何か飛び出して来ないか、危ないものはないか、、他の車の動きも常に見ていないといけませんよね?
オーケストラも一緒です。自分の譜面だけしか見ていない人は、一心不乱に前だけ見て飛ばしている非常に危ないドライバーと一緒です。
忘れないでください。合奏では「見ること」は非常に重要です。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。