セカンドパート

オーケストラで音楽を作って行く時に、当然ながら低音からのピラミッド構造で音楽を作って行く事は指揮をした事がない人でもお分かりだと思います。
弦楽器はまず、コントラバスとチェロの低音パートでしっかり土台を作り、次にヴィオラとセカンドヴァイオリンの内声部の充実をはかります。メロディーのファーストヴァイオリンはどっちかというと「メロディ-ラインが弾けていれば」放っておき(笑)。
大体、ファーストヴァイオリンとか管楽器のファ-ストを吹きたがるような人は、前に出たがる性格で、あんまり人の話しを聞きません(苦笑)。自分だけはいつも正しいと考えてたりして、逆に言えばそういう性格でないとファーストというポジションは務まらないのかもしれません。
しかし、私はやっぱり内声部、管楽器でいえばセカンド奏者を重要視します。何故かと言うと、前に立てばすぐに分かりますが、実は音楽というのはファーストパートだけでもやっていけるんです。でも、聞いていて涙が出るくらい「薄っぺらい音楽」になってしまいます。
オーケストラの格言で、「コントラバスのいないオーケストラなら、コントラバスだけのオーケストラの方がましだ」というのがありますが、全くその通りです。
管楽器でいえば「優秀なセカンド吹き」というのはなかなかいなくって、貴重な存在です。
うちのオーケストラも漸くヴァイオリンの人数が揃ってきました。セカンドヴァイオリンは「ファーストを弾けないからやるパート」ではないのです。時にはファーストのオクターブしたを、時にはヴィオラと一緒に内声をと、アンサンブル力を超要求される、アンサンブルの醍醐味を最も堪能できる重要なパートなんです。
漸くメンバーが安定してきましたので、ドンドン内声部の充実をはかります。楽しくなってきますよ(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

“セカンドパート” への1件の返信

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    コントラバスだけのオケだっていいものですよ

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