今日は楽団員に拉致されて神保町で飲んできました。
人数が少なかった声もあり、私に対する意見がいくつか出ました。それぞれがそれぞれの立場で色々な意見を持っているのは当たり前のことですし、それを私にぶつけてくれるというのは非常に貴重なことだと思っています。
言うまでもなく、楽団員が多くなればなるほど、意見の数は増えて行き、それを一つにまとめるのには困難が伴います。それが故に合奏では指揮者が必要なんですね。
しかし、今日のように楽団運営に関しては私は指揮者でいるときほどのイニシアティブを発揮してはいません。それは何かと言うと、楽団員に負担をかけたくない、ということと私が出来ないことはやらないという二つの考えに基づいているからです。
実際それでは立ち行かないのは分かっているし、100年続くオーケストラとしては私が死んでもしっかり運営できないといけないわけです。
一つ結論めいたことを言うと、私は皆さんが思うようなことはみんな分かっています。そうでなくてはオーケストラの代表は出来ないですよ。それを分かった上で、どういうやり方をどのタイミングでやるか、ということになると思うんですね。
それについてひとつずつ説明をしないので、不安に思うことがあるかもしれませんが、私は常に皆さんの思いを受けて、最善を尽くそうと努力しています。私自身の為にやっていることは一つもありません。
意見は違うのが当たり前、思いがいくつあっても出来ることは一つだけ。
うちのオケはまだまだ出来たばかりですから、未完成な部分、現在進行形な部分がいっぱいあります。私は多様性を否定しません。自分の思う最善が唯一の道だとは思わないでください。皆さんも多様性を享受した上で、厳しい目で私を見ていてください。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。