楽譜の書き込み

皆さんの楽譜のチェック、やるやると言ってまだやっていませんでしたね。年明けくらいに一回やろうと思います。
うちの楽団員は殆ど素直で真面目な人が多いと思うのですが、圧倒的に足りないと思われる事が2点あります。1つは指揮を見るという事(これは大抵のアマチュア奏者がそうなんですが)。もう一つは「楽譜への書き込みが十分でない」と言う事です。
まぁ、前から見ていても、私が話している時に眠そうにしている人と(眠い話しをする時の方が多いですが(自爆))色々楽譜に書き込んでいる人がはっきり別れている事がよく分かります。
ちょっと参考に、と思って昨年私が演奏会で使用した「マイスタージンガー」の楽譜を引っ張ってきました。高音が続き吹きっぱなしのトロンボーンを始め金管楽器にとってはなかなか体力のいる楽譜です。
音程についての上下矢印↑↓の他に、フレーズの区切りの為の黒い縦線。トランペットと息を合わせる為のブレスの記号V。長い休みにどの楽器を聞くかのガイド。指揮を見る時の眼鏡マーク。指揮者が言ったイメージをそのまま書いてある部分もあります。
私は指揮者としても奏者としてもとても譜面を大切にします。元々譜面が読めないからこそ譜面はしっかり読みます。譜面通りに演奏する事を金科玉条にしています。
その私がこのマイスタージンガーの楽譜の一番最初に書いてある事は何だと思いますか?
曲想の事や、自分を励ます言葉や、危ないところへの注意書き、そんな答えが考えられますが、正解は違います。
正解は「背筋を伸ばす」です。タイトルの横に大きな字で書いてあります。
楽譜の書き込みは人それぞれだと思いますが、私はとにかくいっぱい書き込みをする事がいい演奏への最短距離だと思います。
私は指揮をする時も暗譜しますが、トロンボーンのパート譜は元々音符が少ないので演奏会の時はほぼ暗譜しています。しかしそれでも最初の「背筋を伸ばす」という事がとても自分にとって大切だと思います。
楽譜への書き込み方が分からない人は、身の回りにいる上手な人に見せてもらいましょう。絶対に勉強になる事請け合いです。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。