未来予想図

今年の12月20日の第3回定期演奏会は差し詰め「クリスマスコンサート」ということになると思いますが、クリスマスというのがキリスト教徒のお祭りをさし、うちの楽団は音楽に政治と宗教を持ち込まないことを旨としていますので、ウィンター・コンサートと呼ぶことにしています。
細かいことですが、こういうネーミングというのはとても大切だと思っています。
とはいえ、演目は年末というよりクリスマスの定番であるバレエの「くるみ割り人形」を選んでみました。また、文京フィルハーモニックとしては初めての試みになるのですが、映画音楽をいくつか演奏します。
今後も交響曲以外の曲にも積極的に取り組んでいこうと思っています。譜面さえあれば、ポップスやロック、ジャズなんかの曲もやってみたいと思っています。
来年5月2日の第4回定期演奏会は再び、グッとお堅く、クラシックの保守本流にプログラムを戻しますが、来年は1曲もベートーヴェンがない予定になっています。メインのシューベルトはうちの楽団にとって初挑戦になりますし、私が何よりも楽しみにしているのが、ハイドンの交響曲45番「告別」です。
視覚的にも楽しめるシアターピースとして名高い名曲ですから、真っ当なクラシックのプログラムでありながら、どういう演出で楽団員や観客に楽しんでもらうか、指揮者として腕の見せ所です。
さて、ここまでは決まっている話しですが、ここからはまだ私の頭の中にだけある話しになります。楽団員にも話していないことです(笑)。
来年は年末のコンサートではなく、再来年の年初に「ニューイヤーコンサート」を行います。そうです。ウィーンフィルが毎年全世界に衛星中継している、あれです(笑)。
1月1日にやるわけには流石にいかないでしょうから、1月のいつか、ということになると思いますが、ワルツやポルカを主体として、うちの楽団らしい新年を祝う曲をフィーチャーしてプログラムを組みたいと思っています。
更に再来年以降はトロンボーンとテューバの募集も始まるでしょうから、プログラムも古典からロマン派へと移行するでしょうし、協奏曲にも力を入れたいと考えています。
尤も、協奏曲を演奏するとなると、うちの楽団に理解のあるソリストを呼んで来なくてはならないわけで、その辺も焦らないでじっくりかかろうと思っています。
本来ならば3シーズン目には室内楽のコンサートも開く予定でしたが、今のうちの実力ではまだ時期尚早の気が致します。とはいえ、やらなくては上達しないので、練習時間をやりくりして早々に取りかかりたいと思っています。
お客さんがいっぱい入るようになれば、文京シビックや私の憧れであるミューザ川崎で演奏会を開くことも視野に入れつつ、魅力的なプログラムで、お客さんにも楽しんでいただき、「うちで演奏したい」と思ってもらえるような楽団にしたいと思っています。
ぜひ、期待していてくださいね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。