楽譜を読めばもっと上達しますよ

今日は103回目の練習、相変わらずチェロとコントラバスは全滅で、4人もいるホルンも珍しく全滅でしたが、ヴィオラとトランペットに見学者を迎えることが出来ました。
今日は映画音楽がメインの練習日です。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から比べると、楽譜的には簡単なはずなんですが、2つ大きなポイントがあるんです。
一つはリズムが難しい、というのともう一つはフレーズの表現が難しい。ということです。
リズムが難しいというのは、クラシックの曲ではあまり出て来ない休符の使い方や付点のリズム、頻繁に出て来る「二拍三連」など、楽譜を普段からきちんと読んでいる人にはどうってことないのですが、うちの楽団員譜面読むの苦手なんです(笑)。
だいたい、楽譜は音の高さを確認するために見ていて、音符の長さなどは耳で聴いて覚えているんですね。だから、よく数え間違うし、音符の長さがみんなバラバラ。
そんなに譜面読まないなら、もっと指揮者見てくれても良さそうなもんですが、譜面から目を放すと、途端に固まってしまう。う~悪循環です。
リトミックからやろうとも思うのですが、大人の楽団員はそういう練習を恥ずかしがってやろうとしないんですね(よく、唄って、と頼むのですが、声を出すことも恥ずかしいらしい)。
メトロノームをかけて、きちんとリズムを取る練習をしないと、いつまでたっても楽譜を読めるようにはなりません。楽譜に書いてある通りにリズムを取らないと縦の線は絶対に揃いません。
楽譜を読むのは楽器を持たなくても出来ますから、毎日少しずつやってください。
もう一つのフレージングというのはなかなかパート譜だけを読んでも出来ない場合が多いです。まずはスコアを読んで、全体の流れをつかむ。そして自分のパート譜に戻り、どこがメロディーなのかをピックアップします。
そこまででもかなりフレージングは分かって来ると思うのですが、うちの楽団員のほとんどの演奏はまるで電報を読んでいるな感じなのです。しかも必死になって演奏するもんだから、何を言っているのかさっぱり分からない(苦笑)。
「ぎおんしょうじゃのかねのこえしょぎょうむじょうのひびきありしゃらそうじゅのはなのいろじょうしゃひっすいのことわりをあらわすおごれるひともひさしからずただはるのよのゆめのごとしたけきものもついにはほろびぬひとえにかぜのまえのちりにおなじ」
うちの楽団の演奏はこんな感じです(爆)。ひどいでしょ?これを一区切りもなく一気に読んでいる感じなんです。
そうではなくて、句点と読点をつけて、抑揚と息継ぎでフレーズごとに読めば、これが平家物語の冒頭だということはすぐに分かるわけです。
「 祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」
楽譜に句読点をつけて演奏してください。息継ぎのブレスのマークを楽譜に書いて演奏してみてください。
今までの演奏が全然違って聴こえること、請け合いですよ。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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