指揮者ってば(笑)

今朝放送していた「題名のない音楽会」ご覧になりましたか?
私は途中からだったのですが、ベートーヴェンの運命のテンポや冒頭の振り方について色んな指揮者の比較をやっていました。ブーレーズが一番遅くて、小澤征爾が一番速い、みたいな違いも面白かったですし、冒頭の振り方の違いも大変勉強になりました。
しかし、一番面白かったのは、スタジオでコメントをする司会の佐渡さんと沼尻さん、金さんは生粋の指揮者で、誰々の指揮は分かりやすいとか、見やすいとか言っていたのですが、元々オーボエ吹きの宮本さんだけは「悪いけど、あんなのどれも全部分からないよ」とズバッと一刀両断にしたのです。
宮本さん天晴!と思いましたよ(笑)。
私も元々トロンボーン吹きで、指揮者のやっていること分からなかったから指揮の勉強をして、不思議な縁で指揮者をやっているわけです。
題名のない音楽会の4人の指揮者が言っていましたが、指揮者がいくらオーケストラと話し合ってこういうテンポで、ここはこうやろうと相談しても、演奏者が本番で裏切ることはよくあることですし、そういうメンタリティは私もよく分かります。
指揮をする人間からすれば、指揮法というのがあって、上手な指揮者と下手な指揮者がいるのはある程度共通認識が出来ますが、翻って楽団員から見た指揮者像というのは一致するでしょうか?
答えはNOだと思います。
楽団員からすれば、100人いれば指揮者の好みも100通りだと思う方が正解だと思います。
今日の題名のない音楽会の企画もっとやってくれないかなぁ。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。