総合火力演習中日

流石に4時まで飲んでいて、朝8時の食事はなぁ…(苦笑)。
とはいえ演習中日は人数が最大29人にまでなりますから、指揮者が二日酔いでフラフラしているようでは折角岩井まで来ている意味がありません。とはいえ、指揮をしていると汗をかくんですが、その汗がなんだか酒臭い(笑えない)。
まぁ、これも演習の醍醐味です(意味不明)。
さて、午前中はシューベルトの1楽章2楽章をネッチリと。パートがまだ揃い切っていない段階で色々とやったのですが、とはいえ、音楽的に曲想を詰めて行くというよりも、予備拍のうちに自分でテンポを掴もうとか、音の立ち上がりに注意していい音で、正しいスピードで音を出そう、とか、基本的な事項に終始した様な気がします。
私は思うんです。結局オーケストラの練習と言っても、合わせや曲想なんてのは1回か2回やれば充分なんです。基礎的な技術があれば。その基礎的な技術もないのに管弦楽曲に挑もうなんてのは、向こう見ずの大べらぼうなわけです。
では、基礎練習とは何か?音階による正しい音程の練習。ロングトーン(またはボウイング)による美しい音色の練習。この2つに尽きるのでは?と私は思っています。この二つだけ1日やっても、私はいいんです。
曲の練習何回やっても、基礎を疎かにすると、それは砂を積んでいるだけ要のなものですからね。とはいえ、基礎練習が嫌いな楽員は多いし、基礎練習の意味さえ分かっていない人が多いのも事実。
また、基礎練習というのはやらされではダメなんですね。オーケストラで演奏する→自分のあまりの下手さ加減に呆れ、落ち込む→楽しく演奏する為に猛然と基礎練習に取り組む。この好循環が始まれば、オーケストラというのは無限の楽しさを提供してくれるんですが、気がつかないと無限地獄ですよ(本当)。
午後は、人数も揃ったので、フィンガルの洞窟と悲劇的を時間をかけてやりました。
3楽章、本番までにちゃんと振れるようになる自身がないんですが、ここは楽員と勝負です。私は3楽章ちゃんと振れるようになる!絶対頑張る。みなさんも頑張りましょう!
タイムアップ間際にハイドンの告別もやりましたが、ハイドンは「適当な演奏」ではダメです。何となく雰囲気や勢いだけというのは絶対にハイドンではありません。音符の長さ、久の長さ、フレーズの付け方、など拍にきっちりはめながら正しく演奏しましょう。
今日の午後は練習を録音しました。楽団のサイトからURLが分かるようになっていますし、楽員にはパスワードを通信でお知らせしてあります。時間と取って自分たちの演奏を聴いて楽譜とつけあわせてみてください。楽器を持たなくても練習は出来るんですよ♪
そして、今日も反省会。私は途中で寝ちゃいましたが、神聖なる飲み部屋で寝られるのは指揮者としての特権です(単に私が寂しがりなだけなんですけどね)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。