よく聞きあう練習

演奏会2ヶ月前を切りましたが、今週の練習から椅子の位置について指示をさせてもらいました。弦楽器はプルト同士椅子の位置が90度になるように、管楽器は1番奏者と2伴奏者の椅子の位置が90度になるように座ってもらいます。
いままでは、というか普通は指揮者に対して正対して座るものですが、今度から練習の時は隣の人がよく見えるように座ってもらいます。
本当は隣の人と向かい合って座ってもらいたいのですが、流石にそれでは色んな意味で演奏しにくいでしょうから、90度にしました。
目的は「隣の音をよく聞き、よく見てザッツを揃える」という非常にシンプルな点にあります。
弦楽器も管楽器も隣の音を殆ど聞いていない。指揮者の方を見ているという建前だから、隣の人がどういう動きをしているのか「意識」もしていない。これではオーケストラとしては機能していないも同然だし、アンサンブルの楽しさも半減なんだと思います。
すごく乱暴なことを言うと、管楽器の2番奏者は指揮者なんか見えなくなっていいんです。常に1番奏者を見て、そこにピタリとつければパートとして機能するんだと私は思っています。
逆に言えば、1番奏者は指揮者だけを見ていればいいかと言えばそんなことはありません。2番奏者を引っ張る意味でも、2番奏者がどんなアクションをしているのかについては注意を払う必要があるでしょう。
弦楽器についていえば、弦楽器は常にプルトで演奏するわけです。これもやはりいい意味での表と裏の主従関係がより「プルト」の意味を倍加させるんだと思います。裏の人は下手くそだから譜めくりを担当しているんではないんです。
表の人がリードする、裏の人がそこに付ける。この感覚は1プルトだろうが8プルトだろうが変わることはないはずです。
うちの楽団のモットーは「Audier, Spectare bene」ラテン語「よく見る、よく聞く」という意味です。
よく演奏するには、よく見て、よく聞くことが重要です。
それと、業務連絡。5月の演奏会はファーストヴァイオリンとセカンドヴァイオリン対向配置でいきます。よろしくね。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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