演奏会のマナー

私がプロの演奏会を聴きに行かないのにはいくつか理由があります。
一つはチケット代が高いことです。オーケストラの人数や施設を考えると決して高くはないのですが、オーケストラの演奏を聴くというのがそもそも貴族の為にあったシステムであることを考えるにつけ、貴族の代わりの人がスポンサードして演奏会を開くというのが正しい姿なのでしょう(オーケストラの自主公演はそもそも儲からない仕組みだと思います)。
一つはその高いケット代を払うとどうしても厳しい姿勢で演奏会に行くことになり、結局は楽しめない。傷や事故などはアマチュアだから許されるのであり、プロの演奏会でそんなのがあったら、金返せ!と叫びたくなってしまうのは、私が貧乏性だからでしょうか?
そして、最後の理由が「観客のマナーがあまりに酷い」からです。演奏会を聴きに行くという行為の大半は「音を聴く」ということに対してお金を払うわけです。それなのに、鼻をすする、咳払いをする、鼻がスーピー鳴る、酷い人になるといびきをかく。
全然笑えません。
私が小学校の頃は、「演奏中に咳払いをするのはマナー違反」と音楽の先生に教えてもらったもんですが、今は違うんですかね?生理現象だから仕方ないんですか??私はそうは思いません。
昨日の演奏会、前プロで喉がイガイガしているのか前の壮年のご夫人がなんども咳払いをしていました。しかし20分の休憩時間、隣のご夫人と話している間は、驚いたことに一度も咳払いをしないのです。
喋っていて気が紛れたのかもしれませんし、確かに「咳払いしてはいけない」と言われるとなんだか喉がムズムズ、イガイガして来るのは私にも理解できます。
しかし、それは我慢すべきでしょう。
くしゃみでも咳でも我慢して出来ないことはありません。そして我慢しているうちにいつの間にか何ともなくなるもんですよ。これって私だけですか?
まぁ、最大限譲って咳払いはどうしても我慢が出来ない。
だったら、フォルテの時にするくらいの配慮は出来ないんですかね!?
何で、息をのみ、ホール全体がシーンとしているピアニシモや無音部分でやるんですかね?曲の始まりの無音部分は、全員が身じろぎもせずに聴くもんなんじゃないんですか?
私の言っていることって間違っているんですかね?
私はこういうことがマナーだと思うんですが。
こういう嫌な思いをしたくないので私はプロの演奏会にはあまり行かないんです。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

演奏会のマナー

私がプロの演奏会を聴きに行かないのにはいくつか理由があります。
一つはチケット代が高いことです。オーケストラの人数や施設を考えると決して高くはないのですが、オーケストラの演奏を聴くというのがそもそも貴族の為にあったシステムであることを考えるにつけ、貴族の代わりの人がスポンサードして演奏会を開くというのが正しい姿なのでしょう(オーケストラの自主公演はそもそも儲からない仕組みだと思います)。
一つはその高いケット代を払うとどうしても厳しい姿勢で演奏会に行くことになり、結局は楽しめない。傷や事故などはアマチュアだから許されるのであり、プロの演奏会でそんなのがあったら、金返せ!と叫びたくなってしまうのは、私が貧乏性だからでしょうか?
そして、最後の理由が「観客のマナーがあまりに酷い」からです。演奏会を聴きに行くという行為の大半は「音を聴く」ということに対してお金を払うわけです。それなのに、鼻をすする、咳払いをする、鼻がスーピー鳴る、酷い人になるといびきをかく。
全然笑えません。
私が小学校の頃は、「演奏中に咳払いをするのはマナー違反」と音楽の先生に教えてもらったもんですが、今は違うんですかね?生理現象だから仕方ないんですか??私はそうは思いません。
昨日の演奏会、前プロで喉がイガイガしているのか前の壮年のご夫人がなんども咳払いをしていました。しかし20分の休憩時間、隣のご夫人と話している間は、驚いたことに一度も咳払いをしないのです。
喋っていて気が紛れたのかもしれませんし、確かに「咳払いしてはいけない」と言われるとなんだか喉がムズムズ、イガイガして来るのは私にも理解できます。
しかし、それは我慢すべきでしょう。
くしゃみでも咳でも我慢して出来ないことはありません。そして我慢しているうちにいつの間にか何ともなくなるもんですよ。これって私だけですか?
まぁ、最大限譲って咳払いはどうしても我慢が出来ない。
だったら、フォルテの時にするくらいの配慮は出来ないんですかね!?
何で、息をのみ、ホール全体がシーンとしているピアニシモや無音部分でやるんですかね?曲の始まりの無音部分は、全員が身じろぎもせずに聴くもんなんじゃないんですか?
私の言っていることって間違っているんですかね?
私はこういうことがマナーだと思うんですが。
こういう嫌な思いをしたくないので私はプロの演奏会にはあまり行かないんです。

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ダニエルハーディングのエロイカ

私はお金がないこともあって、あまりプロの演奏会には行きません。お金を払ってまで聴くとなるとわずかなミスも許せませんし、そもそもお金を払ってまで聴きたい指揮者というのがあまりいないからです。
ゲルギエフ、スクロヴァチェフスキ、ファビオ・ルイージ、この前知ったエリシュカ。エサ=ペッカ・サロネン、ジュルジュ・プレートル、アルミンク、そしてハーディングぐらいでしょうか。
まぁ、サヴァリッシュ先生がもしも振るのなら、地球上のどこであっても行きたいとは思いますが、恐らくもう再び舞台でお目にかかることはないでしょう。
そんな中、ハーディングがベートーヴェンの交響曲3番エロイカを振ると知った時は一も二もなくチケットをお願いしていました。
実は私はエロイカというのはベートーヴェンの9曲の交響曲の中で下の方のランクだったのですが、昨年の第2回定期演奏会で取り組んでからすっかり好きになってしまい、今では7番を抜いて1番好きと言ってもいいと思います(但し、このランキングはしょっちゅう変わる)。
場所もサントリーホールで、改装してから一度も行っていなかったので今回の演奏にはとても期待していました。
そして、ハーディングの指揮はその期待に違わぬ素晴らしい指揮でした。前プロのシュトラウスの死と変容とは打って変わって、12型、管楽器はシングルのごく小さな編成、トランペットはロータリー、ティンパニもバロックティンパニ。弦楽器はノンヴィブラートのピリオド奏法でした。
結果、非常にコンパクトで締まった演奏でありながら、ハーディングの強弱、緩急自在の指揮に新日本フィルが必死に食らいついていた演奏でした。
正直に書くと、新日本フィルの演奏は、ハーディングに対して遠慮がある様な、曲想が飲み込めていない様な、どこか落ち着かない演奏でしたし、とにかくフルートが下手くそだったりと、お金を払って聴きに行った私としては満足のいく演奏ではありませんでした。
しかし、それを補って余りあるハーディングの指揮で、私は非常に大きな勉強をさせてもらいました。
ハーディングははっきりと自分のやりたいことを主張し、オーケストラを完全にリードしていました。最近流行の「オーケストラと音楽を作る」というよりは「俺の音楽についてこい」という指揮法で、尚かつ指揮が明快なため、奏者は非常に演奏がしやすかったのではないでしょうか。
また、演奏に傷だらけだったオケですが、乱れた時にお互いを聴き合って瞬時に修復するのは流石にプロの演奏です。これもいい勉強になりました。
うちのオーケストラでも、練習でもっとオケ内を聴く様な練習をこれからやっていきます(その為のアイデアも閃きました)。またステージの上では私がもっともっとやらなくてはいけないことがあるということにも気づかされました。
色々書きましたが、価値のあるいい演奏会でした。

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BPO第129回練習報告(総合火力演習) 2009年03月06日~08日 於 岩井の「民宿さじべえ」

3月7日
3月8日全ての合奏を終えた武士たち

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

06日
15:30入宿
16:00音出し
16:20合奏開始
18:00夕食
19:30個人練習
21:00~自由時間&反省会

07日
08:00朝食
09:30パート練習(弦&管)場合によっては合奏
12:00昼食
13:30音出し&パート練習&合奏
18:00夕食
19:30音出し&合奏(全曲)
21:00~打ち上げ

08日
08:00朝食
09:00パート練習(弦&管)場合によっては合奏
10:30通し稽古
12:00食事
基本的には現地解散です。

練習参加者のべ32名

ミーティングの連絡事項
・第4回定期演奏会は09年05月02日(土)練馬文化センター大ホールに決まりました。
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「☆ぐるうぷすけじゅ~る☆」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

総合火力演習最終日

最終日は舞台用語でいうところの「ランスルー」を行います。通し稽古です。
普段の練習は、出来ても出来なくても通す時と、通しながら出来なかったところを止めて返す時と、問題の箇所を抜き出してやる時と3パターンあるのですが、私は上手なオケなら、抜き出しを重視するし(通した時のアドリブ感が楽しめるから)、下手なオケなら、どうせピックアップしても出来ないのだから、何回も何回も繰り返して通してやる方が演奏がまとまって来ると思っています。
とはいえ、何回もやると飽きて来るのも事実なので、上述の3つのパターンを上手く組み合わせて練習するようにしています。
本番では音楽が止まることはありませんから、本番環境でとにかく通す!そこに食らいついて行くところが練習になるんですね。通し稽古をしている時に、落ちたりするのは指揮者的には非常に迷惑な話しなんですが、練習で落ちたところって不思議と本番で落ちなかったりもするものなので、私はあまり目くじら立てないようにしています。
今回の演習で見つかった課題は、スピード感ですね。演奏のスピードが速かろうが遅かろうが正しいスピードで音が出せるようになりましょう。その為にはメトロノームをかけて個人練習をすることです。
メトロノームをかけて練習するのが苦手な人がいますが、そういう人は殆ど正しく演奏が出来ません。正しく演奏が出来なければオーケストラで合奏は出来ません。いいオーケストラプレイヤーになる為にも、いつかうちのオーケストラをやめてよそのオーケストラに行って笑われない為にも、メトロノームをかけて練習しましょう。
ちなみに、ランスルーも録音がありますので、5月の演奏会に出る楽員は必ず聴くように!(厳命)
さて、最終日の昼食は牛丼でした。演習をやると「いつカレーライスが出るか?」というのが話題になります。いつ?といっても最終日の昼か、中日の昼しかないのですが、どうも私の経験上、人数が多い方の昼食でカレーが出る様な気がします。
今回の宿、岩井「さじべえ」のカレーライスは美味しかったですね。

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総合火力演習中日

流石に4時まで飲んでいて、朝8時の食事はなぁ…(苦笑)。
とはいえ演習中日は人数が最大29人にまでなりますから、指揮者が二日酔いでフラフラしているようでは折角岩井まで来ている意味がありません。とはいえ、指揮をしていると汗をかくんですが、その汗がなんだか酒臭い(笑えない)。
まぁ、これも演習の醍醐味です(意味不明)。
さて、午前中はシューベルトの1楽章2楽章をネッチリと。パートがまだ揃い切っていない段階で色々とやったのですが、とはいえ、音楽的に曲想を詰めて行くというよりも、予備拍のうちに自分でテンポを掴もうとか、音の立ち上がりに注意していい音で、正しいスピードで音を出そう、とか、基本的な事項に終始した様な気がします。
私は思うんです。結局オーケストラの練習と言っても、合わせや曲想なんてのは1回か2回やれば充分なんです。基礎的な技術があれば。その基礎的な技術もないのに管弦楽曲に挑もうなんてのは、向こう見ずの大べらぼうなわけです。
では、基礎練習とは何か?音階による正しい音程の練習。ロングトーン(またはボウイング)による美しい音色の練習。この2つに尽きるのでは?と私は思っています。この二つだけ1日やっても、私はいいんです。
曲の練習何回やっても、基礎を疎かにすると、それは砂を積んでいるだけ要のなものですからね。とはいえ、基礎練習が嫌いな楽員は多いし、基礎練習の意味さえ分かっていない人が多いのも事実。
また、基礎練習というのはやらされではダメなんですね。オーケストラで演奏する→自分のあまりの下手さ加減に呆れ、落ち込む→楽しく演奏する為に猛然と基礎練習に取り組む。この好循環が始まれば、オーケストラというのは無限の楽しさを提供してくれるんですが、気がつかないと無限地獄ですよ(本当)。
午後は、人数も揃ったので、フィンガルの洞窟と悲劇的を時間をかけてやりました。
3楽章、本番までにちゃんと振れるようになる自身がないんですが、ここは楽員と勝負です。私は3楽章ちゃんと振れるようになる!絶対頑張る。みなさんも頑張りましょう!
タイムアップ間際にハイドンの告別もやりましたが、ハイドンは「適当な演奏」ではダメです。何となく雰囲気や勢いだけというのは絶対にハイドンではありません。音符の長さ、久の長さ、フレーズの付け方、など拍にきっちりはめながら正しく演奏しましょう。
今日の午後は練習を録音しました。楽団のサイトからURLが分かるようになっていますし、楽員にはパスワードを通信でお知らせしてあります。時間と取って自分たちの演奏を聴いて楽譜とつけあわせてみてください。楽器を持たなくても練習は出来るんですよ♪
そして、今日も反省会。私は途中で寝ちゃいましたが、神聖なる飲み部屋で寝られるのは指揮者としての特権です(単に私が寂しがりなだけなんですけどね)。

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総合火力演習初日

うちの楽団は演奏会の2ヶ月くらい前に総合火力演習を行います。ものものしい名前ですが、ただの合宿です(笑)。
演習地を選定するにはいくつかの条件があります。
1)文京区から2時間以内程度の地である。
2)24時間練習可能である。
3)メインの合奏部屋を含めパート練習用にいくつか部屋がある。
4)パーカッションが設置してある。
5)24時間お風呂に入れる。
6)夜中まで反省会をしても叱られない。
7)ご飯がおいしい。
ここまで完璧な宿があったらぜひメールにてお知らせください。当楽団で実際に使った場合には紹介料として5千円お支払いいたします(本当です)。
さて、いつもは3月の3連休を利用して演習を行うのですが、今回は文吹の演奏会と重なってしまい、上旬の開催。やむを得ず平日からの2泊3日になりました。
初日の参加者は11名と合奏としては全然ダメダメなのですが、ファーストヴァイオリンが薄かったお陰で、メロディーライン抜きの練習が出来ました。ファーストヴァイオリンは殆どずっとメロディーを担当しているので、いわば、ヴォーカル抜きのカラオケ演奏の様な状態。
ただ、これはこれで結構いい練習になることが分かりましたので、通常練習でも第2音楽室でファーストヴァイオリンのパート練習をして、第1音楽室で全体合奏というのもやってみようかと思います。
練習終わりの反省会。私は飲み出すと時間を見ないのですが、最後は4時だったそうです。そこまで付き合う指揮者ってそうはいないと思うんですが、どう思います?
あ、どうでもいいですね(笑)。

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