中低弦パート

どこのオーケストラでもヴィオラ、チェロ、コントラバスのパートには困っていると思います。逆説的に言えばオーケストラの数が多すぎるんだとは思いますが、とにかく数のバランスはアマチュアの場合圧倒的にとれていないんですね。
大抵の場合は演奏会だけエキストラを呼んでなんとか全体のバランスをとるんですが、うちのオーケストラの場合は人間的につながりのない人と音楽をしないというポリシーのもと基本的にはエキストラは呼ばないんですね。
実際にはごく少数ですが毎回の演奏を手伝ってもらってはいるんですが、それは必ず楽員の知り合いに限るという条件をつけています。
うちのオーケストラは設立当初からチェロが6人もいてくれたので、コントラバスの不足はなんとか補えていたんですが、とうとう今回の演奏会はチェロが2人になってしまいました。
いままで私たちが演奏して来た曲は殆ど古典派なのでコントラバスはチェロのオクターブ下を増強するという役割だったので、音は薄くなりますが、いなくてもなんとかはなっていた訳です。
しかしこれが段々年代が下っていくに従って、チェロとコントラバスは違う役割を担わされて行きますし、コントラバスには低弦の下支えの役割が、チェロにはチェロ独自の内声の役割が回ってくる訳です。
当初のポリシーを曲げる訳には行きませんが、今後ヴィオラ、チェロ、コントラバス奏者のリクルートにいままで以上に取り組まなくてはならなくなるでしょう。
そもそも、どんな楽器だって「初心者」はいる訳で、そういう意味ではヴィオラ、チェロ、コントラバスの初心者が「入ってみたい」と思えるような魅力的な楽団にしていかなくてはならないんですね。
まぁ、来年のニューイヤーコンサートが終わるまでは多分ヴィオラの希望者は来ないでしょう(笑)。だってワルツやポルカではヴィオラとセカンドヴァイオリンは刻みしかないですからね(笑)。
とにかく、ヴィオラ14人、チェロ12人、コントラバス8人の34人を可能な限り自前で揃える。
これがこれからしばらくうちの楽団のプライオリティミッションになります。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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