コンサートマスターには絶対服従!

先週の練習で私が言った「コンサートマスターには絶対服従!」。これってずっと言おうと思っていて、なかなか言えなかった言葉なんです。
その場にいた方、または練習録音を聞いた方はどういうシチュエーションで発せられた言葉かお分かりだと思いますが、実はコンサートマスターが繰り返しをすっ飛ばして先に進んじゃって、オケは全体「ん!」という感じになったんです。
勿論すぐにコンサートマスターは気がついて手を止めちゃったんですが、そんなコンサートマスターなんか全く無視して、堂々とというか悠々と先に進んじゃうオケではちょっと困ります。
オーケストラで大切なのは「合わせる」ことです。自分が正しいからといって「正しいもん!」と胸を張っていたって偉くも何ともありません。
自分が正しい時に周りをどう修正できるか、周りを巻き込んでどう演奏にまとまりをつけるか、そこが優れた演奏家か普通の人かの違いです(普通の人は自分が合っていれば、間違っている周りを非難して、無視しちゃいます)。
残念ながら指揮者は音が出せませんので、音を出す奏者の中で一番偉いのはコンサートマスターということになります。
指揮者が間違えば、間違って演奏する。コンサートマスターが間違えばその間違いに合わせる。これが「正しいオーケストラ」のあり方だと私は考えます。
この考えが古今東西万国共通なのかは分かりませんが、少なくとも基点を無視して、合わない演奏をすることは間違っています。
コンサートマスターには絶対服従!努々忘れないでください。
ただし、これは演奏の中でのみ、です(笑)。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

出戻り

うちの楽団は基本的に「来るもの拒まず(ただし人間性のおかしな人はお断り)、去る者追わず」がポリシー。
基本的には音楽に専念したいので、楽団運営のすべてをネットで出来るように工夫しています。連絡事項もネット、出欠もネット。だから、ネットが苦手な人は大変かもしれませんが、そういう人向けのセイフティーネットはかけていません(手間がかかっては本末転倒なので)。
いろんな事情でうちの楽団を辞めて行かれます。本当のことを言ってくれる人もいれば、そうでない人も。
今日現在65人の楽員がいますが、辞めて行った人間はどれくらいいるでしょうか?20人?見学に来た人も含めれば40人?そもそも見学申し込みをして、見学に来なかった人を含めれば、同じだけの60人くらいになるかもしれません。
一度辞めて、違うパートで活躍している人が1人います。去る者は追わない私でも、去られると寂しいのは正直なところ。
ところが1年前、一旦辞めたフルート奏者が「もう一度一緒にやりたい」と言ってふく膳に押し掛けて来たことがありました。
ちょうど「くるみ割り人形」に向けてフルートを増員しようと思っていたので、これも何かの縁と、その場で即決しました。
そして、昨日やはり1年くらい前に辞めたヴァイオリン奏者が「仕事が落ち着いたのでもう一度やりたい」とメールを送ってくれました。
捨てる神あれば、拾う神あり、です(違うか)。
出戻り大歓迎!
私はこれほどまでに清々しい気分は久しぶりだし、こうやって人が戻って来てくれる楽団を作ったことを、これほど誇りに思ったことはありません。
今週は久しぶりにいい酒が飲めそうです!!

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プロジェクトチーム

先週、うちの楽団に初代のインスペクターが誕生しました。今後どんどんこの楽団の組織運営を進めて行き、私が死んでも100年続く楽団に本当になれるよう下地作りを進めて行きます。
昨日のミーティングでお話ししたんですが、今度2つのプロジェクトチームを発足させようと思っています。
1つは楽員リクルートプトジェクトです。うちの楽団は基本的にネットでしか募集をしていないのですが、ネットでの募集ということは応募者が能動的且つ具体的に楽団のイメージを持って検索をかけてくるわけです。
逆に大人になって楽器を始めて、音楽教室などに行き、「いつかオーケストラに入りたいけど、今の技術じゃ無理だよなぁ」とぼんやり思っている人なんかにはうちのオーケストラの存在すら知られていないわけです。
そこで、どういう人をターゲットに、どういう活動をしていくか、そろそろこちらから積極的にリクルートしないと、楽員も増えないだろうと考えたわけです。
楽員の中からプロジェクトマネージャーを募集し、その人を中心に、いままで私一人では出来なかったことについていろんなアイデアやアプローチでどんどん打って出ようと思っています。
ただし、大量に応募者が来て大量に辞めて行くのであればそれは本末転倒です。うちの楽団には理念があります。ヘタクソでも一生懸命音楽をやるということに賛同してくれる人に、我々の思いが届けばと思っています。
もう1つは演奏会宣伝プロジェクトです。
うちの楽団の演奏会は1回目の演奏会に470人来てもらったのが最高動員です。もっと多くの人にうちの演奏会に足を運んでもらいたいし、一度来てもらったらリピーターとしてファンになってもらいたい。
いまのうちの楽団の演奏技術ではそれは難しいですが、逆にファンが増えればうちの楽員だって練習に身が入ります。そうやっていいスパイラルを作って行ければいいなと思っています。
いままでは、ネットでの告知とフライヤーをまいていただけなのですが、こちらももっといろんなアプローチが出来ればいいとなと思っています。
どちらのプロジェクトもキーになるのはプロジェクトマネージャーです。マネージャーは優れた能力や豊富なノウハウが必要なのではなく、熱い思いと、人を動かす誠実さなのだと思っています。
うちの楽団にとって始めてのことですし、手探りのことですから、恐れずに新しいことに挑戦できる人が1人でも2人でも出て来てくれればなぁと思っています。

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見つかる新たな課題

ニューイヤーコンサートの曲も2周りくらいしてかなり慣れてきました。
一番の課題である「ウィーン風」の演奏という究極の目標へ向かってはやるべきことが2つあります。まずはウインナーワルツの拍子の取り方です。日本風の「ズンチャッチャ」という田植え歌のような(笑)拍子の取り方ではなく、ウィーン風の多少なまった拍子を勉強しましょう。
次の大きな課題はウィーン風の柔らかい音色です。勿論ウィーンフィルの音色が我々で出せるわけでは絶対的にないんですが、力任せのフォルテのような音ではなくて、柔らかい音色を目指して練習しましょう。
曲に対するアプローチでもいくつかのパターンが見つかりました。
1)知っている曲→耳で覚えちゃっているから、譜面通りではなく演奏しちゃう。
2)早い曲→手も足もでないので、とにかくいっぱい練習して「覚える」。
3)知らない曲→実はこれが一番良く出来ています。やはり素直にやることが一番です。
番外:ピチカートポルカ→揃うんでしょうか(爆)?
今日は飲み会も11人参加してくれました。最近は割と音楽の話が出るようになったのも嬉しいことです(笑)。

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BPO第145回練習報告 2009年06月06日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:45 ミーティング
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者37名(食事会参加は11名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「Grupu(グルップ)」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

先の先へ

うちの楽団は管楽器のパートを音楽監督が決めることになっています。パート員同士に決めさせると喧嘩になるからです(笑)。
まぁ、喧嘩までは行かないかもしれませんが、どこのアマオケでも結構この辺でもめ事が多いのではないでしょうか?
パート決めの基本は練習参加率です。練習にいっぱい来る人からいい席を埋めて行く。これなら喧嘩にはなりません。
しかし、音楽的には多大な犠牲を伴います。練習参加率の低い上手な人と練習参加率だけは素晴らしい楽器の下手な人。
1回だけの演奏会を考えたら、お客さんも入ることだし、少しでも「いい演奏」をしたい。
しかし、このいい演奏が「上手な演奏」という意味だけないのがうちの楽団の良いところですが、常識はずれで、ヘタクソと罵られるゆえんでもあります。
来年の定期で予定しているチャイコフスキーの交響曲5番はクラシックファンなら誰でも知っている名曲中の名曲。またアマオケ奏者ならば一度はトップをやってみたい垂涎の曲でもあります。
そのせいか、ここ1ヶ月練習参加率が上がって来ています。
これはいいスパイラルです。
私はあまりメジャーな曲をやることには抵抗があったのですが、これからもう少しメジャーな曲もレパートリーとしていこうと思っています。
ちなみに、チャイコフスキーの5番ですが、練習では必ずすべての管楽器奏者に1度は1番のパートを吹いてもらいます。
出席も大切ですが、この曲の持つ「悲しみ」を上手に演奏できる人が出てくるかどうか、今から楽しみにしています。

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