祝!3周年♪

本日はフランスの独立記念日ですが、同時に我が文京フィルハーモニック管弦楽団の設立記念日でもあります。
おめでとう!パチパチパチ♪
社会人のオーケストラというのは本当に続けるのが大変です。最初の演奏会までは勢いや流れで何とかなるもんですが、そのあとは、音楽性の違い、楽団運営の方向性の違い、楽員同士のいざこざなどで、多くのオーケストラが空中分解してしまっています。
これが学生オケやOBオケ、会社のオケなど母体や元々の繋がりがあれば、それはそうでもないのかもしれませんが、一般の社会人オケはそうではありません。
最初はみんなで仲良くやっていても、合う合わないとか、何となく出来上がる派閥や同じパートの足の引っ張り合いや、パート間の対立など、最初は小さなひずみでも、段々大きな溝になってしまったりするし、これはなにもオーケストラに限ったことではなくて、どんな集まりでも起こりうることだと思います。
お互いを尊重し、認め合うことや、どんな人に対しても謙虚に接することで自分を高めることは、言うほど簡単ではないと思います。
しかし、そういう姿勢を常に失わないことしか「長く続けること」は出来ません。ちょっとした傲慢さや我が侭で長年築いて来たものがあっさり崩れてしまうのは、わざわざ私がここで書くまでもないでしょう。
私は毎週の練習会場が確保されていることに感謝を忘れません。そして楽譜があり、毎週集まってくれる楽員には最大限の尊敬の心を持っています。
どうか楽員の皆さん忘れないでください。人の悪口は言わないことです。自分も言われます。人のことは笑わないことです。自分も笑われます。感謝の気持ちを忘れないことです。誰からも感謝されなくなります。
そして、これが「音楽」の本質なのです。
すべての楽員に伝えます。本当にありがとう。そして同時に楽団が皆さんにもたらすものがあるとしたら、それが最大の私の喜びです。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

そうだ!踊ればいいんだ!!

50e47220.jpg最近、いろいろとバタバタしているんですが、酔っぱらって夜中に帰って来て、ニューイヤーコンサートのDVDや「こうもり」のDVDを見たりしているんです。
山本直純さんがワルツを演奏する時に「弾くな!踊れ!」と言った話を楽員から聞いたのですが、なかなかうちのオケは踊ってくれない。
……。
どうしたもんか、ずっと考えていたのですが、今日結論が出ました。
私はニューイヤーコンサートでは指揮は一切しません。
徹底して指揮台の上で踊ります!!
いうまでもなく、クライバーはそうしていますしね♩
よし、これで方針は固まった。
あとはダンスのレッスンだ(爆)。

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楽譜の解釈

962f6a79.jpg今日は後半の1時間「旅路」という曲をみっちり練習しました。小田倉光司さんというアマチュアの作曲家の方の曲なのでご存知の人は全くいないわけです。
通常我々が読んでいる楽譜は100年とか200年とか300年前に書かれたものを読んでいて、当然のことですが、その楽譜を書いた作曲家の先生は既に鬼籍に入られているわけです。
「この部分なんですが、私はこういう風に思うんですが、どうですか?」
……。
楽譜にいくら語りかけても、返事は返ってきません。
いや、これは正直に言うと、楽譜から答えが返ってくる時もあるんです!閃きのようにと言うか天の声と言うか。でも、それは私の勝手な思い込みかも知れません。
しかし「旅路」という曲については目の前に先生がいらっしゃるわけで、「ここはこうですか?」と聞けば、「そうです」とか「違います」と答えが明確に返ってくるわけです。
楽譜を読み取る、ということの楽しさは「解釈」にあるわけです。
「Andante」と書かれた時に、このアンダンテがどれくらいの早さなのか?音楽の教科書には「歩くような速さで」と書かれていて、おせっかいなものには♩=76~108なんて書かれています。
全くの嘘っぱちです。ひどいにもほどがあります(怒)。
私は歩くのが速いので、私のアンダンテは当然速いです。♩=76なんていったってこれよりももっとゆっくり歩く人はいっぱいいます。だいたい、誰がこれを人間のアンダンテと定義づけたんでしょう?
亀のアンダンテならもっと遅いはず!
こういうことに柔軟に頭が回らない人は楽譜を読む力がないんだと私は思います。
逆に言えば、作曲家は言いたいことをすべて楽譜にかけるわけではないわけです。いろんなニュアンスは絶対に楽譜には書ききれるものではないわけです。
だからこそ、楽譜を読むという能力が音楽家には必要なのだし、それを知っているが故に、直接音楽家に質問が出来るということの素晴らしさを味わうことが出来るんだと思います。
そう思いませんか?

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BPO第150回練習報告 2009年07月11日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:45 ミーティング
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者39名(食事会参加は8名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

第3回定期演奏会のDVD

うちの楽団は都内でも指折りのへたくそな楽団ではありますが、演奏会のDVDの出来は都内有数との自信があります。
何たって、在京テレビキー曲の現役編集者の編集ですから、音を消してみていれば殆どN響アワーです(ちょっと言い過ぎ)。
第3回定期は昨年12月に映画音楽とバレエのくるみ割り人形をプログラムして、クラシックに馴染みのない人にも文京フィルのファンになってもらおうという演奏会にしました。
アンケートでも好評をいただき、いい演奏会だったとは思っていますが、改めて、半年経って振り返ってみると、最初のスターウォーズなど木管も金管も一度として正しい和音が出ていない(号泣)。
007から徐々に調子は出て来たようですが、それでも全体的にはやっぱりお粗末なというか、音が解け合っているというよりはぶつかっているような演奏だったことは事実だと思います。
でもね、この結果を今後の演奏活動に生かして行けばいいんです。
今度の1月のニューイヤーコンサートは柔らかいいい音色で演奏しましょうね。
それにしても、このDVDちょっと販売したくなるほどの映像なんですよ(あくまでも映像)。

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敵はジョルジュ・プレートル!

少し前にボスコフスキーについて書きましたが、2010年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートはジョルジュ・プレートルが指揮することが既に発表されています。
プレートルは2008年にフランス人として初、また史上最高齢のニューイヤーコンサート指揮者として登場しました。
一般にはあまり馴染みがないかもしれませんが、私も指揮をしているのを見るのは初めてで、それまではインタビュー(カラヤンの特集やマリア・カラスのドキュメンタリーなど)を見たのと、カラスとやったオペラを聴いたくらいでした。
ところがどっこい。このお茶目なフランスのおじいさんは、私が過去10年間で見たニューイヤーコンサートで最高の出来を見せてくれました。
基本的にニューイヤーコンサートの時は楽員はそれほど真剣に演奏していませんし、あまり指揮者を見ている、という風でもありません。それはそれでいい悪いではなくて、ウィーンフィルの楽員にしてみれば、シュトラウスはいわば自家薬籠中の物ですから、他所さまにつべこべ言われなくてもちゃんと出来るわけでしょう(笑)。
そんなことを逆手に取ったのか、ワルツはテンポゆっくり、ポルカやアッチェルのかかる部分はとても83歳の棒とは思えないキリリとした演奏を聴かせてくれました。逆に普段は指揮なんかろくろく見ていないウィーンフィルの楽員が嬉々として指揮に付けていたように私には見えました。
我々のニューイヤーコンサートは1月9日。プレートルが本番を振った8日後になります。お客さんのほとんどは1日のニューイヤーコンサートを見てから来られるでしょう。
敵はジョルジュ・プレートルです!
我々らしいいい演奏をしましょう!

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ファーストヴァイオリンのプライド

うちのオケは凄く幸せなことにファーストヴァイオリンが毎回10人位は来てくれているんですが、ほかのパートの上達振りに比べて、最近は人数は多いけど…という状態になっています。
今日も速いテンポの曲は手も足もでない、そして何回も言っているのに、相変わらず繰り返しやダルセーニョの行き先が分からない(号泣)。
弦5部の中でもファーストヴァイオリンの役割の大きさは、セカンドヴァイオリンやヴィオラとは比べ物にならないほど大きいです(それを持って重要ということではない)。
その意味では、決して上手なファーストヴァイオリンである必要はないですが、少なくとも事前の譜読みや練習中の集中力でオーケストラを引っ張る「プライド」を見せてほしいと思います。
もう一度書きます。ファーストヴァイオリンに必要なのは技術ではなくて、プライドです。勿論プライドだけ高いのでは困ることはいうまでもないです。
自分でやると言ってファーストヴァイオリンをやっているわけですから(この辺管楽器のパートとは違うんです)プライドを持って、いいわけせずに練習に望んでもらいたいと、強く思います。

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BPO第149回練習報告 2009年07月04日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者は任意)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:45 ミーティング
15:00 合奏
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)
今週は第3回定期演奏会のDVD鑑賞会を行います。

練習参加者42名(食事会参加は17名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は10年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

What is music?

フィラデルフィア管弦楽団のドキュメンタリーがDVDになっています。
オーケストラの向こう側 フィラデルフィア管弦楽団の秘密 [DVD]
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楽員たちが「音楽とは何か?」という問いに答えながら映画は進んで行きます。いろいろな意見がありますが、そのどれもが非常に興味深く、示唆に富んでいます。
自分にとって音楽は何か?音楽の本質は何か?考えもなしにプロになる人はいないと思いますが、同時にアマチュアであっても音楽は音楽です。それぞれにそれぞれが、答えが見つからないまでも、そのことを無視して音楽をするのは、それ自体が無意味だと私は思います。
ただ、本編よりも10分の指揮者についての特典映像が私的には非常に面白かったです。
オーケストラにいる人なら見て絶対に損はないと思います。

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