うちの楽員に求められる基本的な行動は「練習に来る」です。
これの基準は100%来る。です。それ以外にはありません。
アマチュアオーケストラをやっていると、何でも自分に都合のいいように解釈したりする人がいるんですが、うちのオーケストラの場合、個人の尊重は2の次です。
とにかくオーケストラがきちんと機能する事、オーケストラが発展する事、オーケストラの技術が上がる事、これがすべてでそれに個人がどれだけ合わせられるか?です。
自分勝手に、自分の好きなように、自分の理想とするオーケストラがやりたいのであれば、それがうちにあるのか、ないのかは個人で考えてください。
うちの楽団はファーストヴァイオリンの定員を20人にしていますが、20人全員乗るような大曲を目的としていないんです。演奏会にはせいぜい18人の9プルトも乗ったらすごい事になると思いますが、それは演奏会のために人数を決めているんではないんです。
毎回誰かは休むだろうから、毎回の練習に18人いてもらうために、予備で20人を定員にしているんです。
これはフルートでも一緒です。フルートは大抵2パート、ピッコロ張り付きでも3人です。でもうちの楽団は定員4人です。それを多いと考える人もいるでしょう(フルート以外の管楽器でも)。
多くないんです。
4人フルートがいても、毎回の練習に2人、いいですか、4人ではなくて2人ですよ!2人揃わないことが度々あるんです。他の管楽器もそうです。欠席はいわんやをや、遅刻や早退で人がいなくて、満足に毎週の練習が出来ないのがうちの楽団の現状なんです。
昨日の練習では、ハープの人は自分の楽器もないのに、最初から最後まで練習に参加してくれました。
私が楽員に求めるのはこういう姿勢です。降り番で吹くところがないだの、パートがないだの自分の事ばっかり言わないで、楽団の練習に付き合うんですよ。
確かに私も年間2、3回休みます。だからうちの楽団は副指揮者を探しているのですが、それが決まるまでは私一人です。
それ以外のすべての楽員も自分が休んだり、遅刻したり、早退したりして、パートが揃わない事があるんだ、それが故に練習が滞っているんだ、ということだけは最低限理解しておきましょう。
でもね、毎回言っているように、皆さん仕事や学校や家庭がある事は理解しています。休むな、と言っても休むでしょうし、一番大切な事は「ベストを尽くす」事なんです。
音楽でも出席でも自分がベストを尽くしていれば、それで胸を張っていいんです。それがうちのオケの考え方なんです。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。