Pizzicato Polka

どんな選曲をしても、誰かが難しくて、誰かがつまらなくて、誰かが報われない。これがオーケストラの宿命なんです。全員が満足して、全員が楽しいなんて曲は殆どないんです。
これは勿論人生と一緒ですよね?いつでも自分が主役ではない、脇役でいい味を出す事が求められたり、裏方に廻らなくてはならない事もいっぱいあります。
そもそも主役である事が殆どないのが人生です。しかし主役ではなくても主人公ではあるんですね。この違いが分からない人が多いのには驚きますが。
今回ピツィカートポルカを入れたのは、単に有名曲だからということだけではありません。この曲は全員の奏者が終止ピツィカートで演奏します。
このピツィカートがまぁ、苦手でね、うちのオケは。
とはいえ、こんないい練習曲もまたないのも事実。テンポの変化は決して楽譜に齧りついてだけでは出来ないし、指揮やコンサートマスターを見ないと演奏は揃いません。
また、ピツィカートという「点」で音楽を表現するためには、演奏で不可欠でありながら、弦楽器奏者が全く苦手で出来ていない「呼吸」を意識しないとならないわけです。
これを1年間かけて練習する事で、楽団のアンサンブル力が上がると思ってこの曲を選んだわけです。
うちの楽員は演奏会が近くならないと本気を出さない傾向がありますが(苦笑)、これからはもっと集中して練習できるようになりたいなぁと思っています。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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