離見の見

皆さんは「離見の見」という言葉を知っていますか?
室町時代初期の猿楽師である世阿弥という人が、能の舞台について書いた「花鏡」という本に書いた言葉なんですが、
『観客の見る役者の演技は、離見(客観的に見られた自分の姿)である。「離見の見」、すなわち離見を自分自身で見ることが必要であり、自分の見る目が観客の見る目と一致することが重要である』
1400年頃の人ですから、いまから600年以上も前の人が、こんなことを言っていたんですね。
そして、これって現代にも十分通じる話だし、アマチュアである私たちもステージに上がる以上、絶対に覚えておいて損のない言葉だと思います。
音楽をやるには音楽だけ知っていても駄目なんです。当たり前の話なんですが、たまには、こういう本を読んでみてもいいと思いませんか?

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。