オーケストラに指揮者がいる理由

指揮者のひともぢです。
よく聞かれる質問ですが、指揮者ってなにやってるんですか?という深淵なる問いがあります。
うちのオケの場合、雑用係というのが当を得た答えですが、一般には、テンポを出し、音楽の意志統一を計る為にいます。
音楽というのは絶対的に正解はないから、考え方、方法論、趣味志向、生まれ持ってのもの、今日の天気、機嫌、体調、諸々のものに影響され、辿り着く先が無限にあるから面白く、また深い訳です。
特に練習において、あるパートは早くやりたい、でも違うパートはそこはジックリやりたい。話し合いしてもいいんですが、時間がかかります。
大抵、どちらも譲らず、年齢、経験、楽器の技術、声の大小、態度の大小、パート人数の大小何かで押し切ろうとするんですが、押し切られた方は、あいつは音楽が分かってない、となるわけです。
みんなが自分の音楽性を表現できないならそれはつまりません。でもみんなが好き勝手に音楽表現をしていてはオーケストラの統一感はでません。
そこで指揮者の登場です。
あちらの意見とこちらの意見、意見があるのは当たり前。それを汲み取ったり、膨らませたり、融合したり、無視したり、をして、統一した方向性を打ち出します。
勿論楽員全員が納得できる音楽性があるなら、指揮者の言う通りでよいわけです。楽員を説得する力と言うのが指揮者には求められる訳です。
さて、この楽団のブログは最初私だけが書いていたんですが、この楽団は指揮者の独裁ではないので、色んな意見があります。それを書いてもらおうと、豪華な執筆陣を敷きました。
うちの楽団はOB団体とかではないので、年齢、出身地、職業が、本当に様々です。そしてみんながそれぞれに音楽が大好きで、みんなしっかり自分の意見を持っています。
それを知ってもらうのがこのブログの役割です。
色んな意見はありますが、それを毎回の練習でぶつけ合い、ステージでは見事に統一した演奏を披露…。
すいません、言い過ぎました。演奏は技術的な問題がありバラバラ、聞いている方はハラハラですが、気持ちは一つです。キッパリ。
このブログを通して、楽団の事を少しでも知ってもらい、近い未来に、一緒のステージに、または演奏会場に起こしいただければいいなと思っています。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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