指揮者のひともぢです。
うちの楽団は演奏会のとき少なくとも3カメラは使って録画をしています。アマチュアの楽団なので、同じメンバーで、同じ場所で、同じ曲をやることが2度とないからです。
プロの奏者であれば、同じ場所で同じメンバーで同じ曲をやることもあるでしょうが、アマチュアの場合だと、演奏会を区切りにやめてしまう人、その後に入ってくる新しい人、管楽器の乗り番、降り番など様々な理由があって同じメンバーで演奏会をやる確率は、どうでしょう?1万分の1以下、いやもっとまれかもしれません。
それ故に必ず録音と映像を残して記録を取っています。
なにしろ私たちの楽団は「100年続くオーケストラ」を目指しています。100年間の演奏会の記録は重要な後世への手紙になると思っています。理念とともに、実際の音を届けたいのです。
さて、とはいうものの、演奏会の映像の編集はちょっとした技術が必要です。今ではパソコンでも編集できますが、いずれにしても技術とセンスが必要になります。幸いうちの楽団には関東キー局でニュースの編集をやっている人間がいるので、彼女に演奏会の映像編集をお願いしています。おかげで、音さえ消せばプロの演奏会に見えるくらいの映像に仕上がっています。
うちの楽団は何でもそうですが、社会人が自分の空き時間を使ってボランティアで運営しています。映像の編集も仕事やプライベートの合間を縫ってチクチクと内職のようにやってもらっています(感謝)。
土曜日に1年半前の第8回定期の映像が完成しました。メインに「ピーターと狼」をやった、いままで一番難しかった演奏会ですが、初めて「よい子のための演奏会」と銘打って、未就学児童を含め多くのお子さんたちに来てもらった記念の演奏会です。
いやぁ、見ていて辛かった。ビデオというのは確かに演奏の一番酷い部分だけを強調して、よい部分は殆どないのですが、それをさっ引いても酷い演奏でした。もう一度書きますが、今までやった曲の中で一番難しい曲でしたが、とにかく演奏も、音程はどこも合っていないし、縦も揃わない、音色もぶつかて、これが子供向けの演奏会だったか?というとかなり苦痛を伴う演奏会だったかもしれません(自虐)。
まぁ、演奏が酷いのはいつものことなので、また頑張ろう、とポジティブに考えることにしますが、反省しなくてはいけないのは、お辞儀です。
お辞儀というのはとても大切だと私は考えています。
うちの楽団も90人を超えて、かなり楽員同士名前を覚えるのも大変になって来ましたが、それでも楽員同士、明るく挨拶をすることにしています。挨拶の出来ない社会人(学生)はうちの楽団ではお断りすることにしています。人間として当たり前のことだからです(これが出来ないアマオケプレイヤーは多いと聞いています)。
演奏会でのお辞儀が揃っていなくて、バラバラなのは、礼を失っているとは思いませんが、見た目格好悪くて、決まっていないなぁと感じました。
軍隊ではないのでびしっと動けとはいいませんが、やはりステージの上にいる訳ですから、キビキビとした動き、美しい姿勢、そしてすっとしたお辞儀。こういうことは演奏と同様に重要だと思います。
次回以降、挨拶の練習も何回かやっておこうと思います。
About NO Masaharu
元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。