エスカレーター

トロンボーンのTです。
以前とある人に言われました。
「Tさん、その歳で(楽器を)よくやってますよね」
それだけ書くと、「えっ?」という感じですが、会話の流れでは誉め言葉でした。
「がんばってますね」って。
でも歳はそんなに重要ではないんだけどなー、とも思いました。
上達することを上に上がることに例えるなら、
それは下りのエスカレーターを駆け上がっていくようなものではないかと思います。
もちろん良い子の皆さんは本当にやってはいけませんよ(笑)
そこそこやって現状維持、常に努力しないと上に上がれない、立ち止まると下がっていく。
そして加齢によってそのエスカレーターの速度が早まっていくようなイメージも持っています。
若いころよりもより一層の努力が必要なのであって、
歳をとると上達しないわけではありませんし、下手になるわけでもないと思います。
経験年数によっていろいろな段階がありますが、
出来ないことが出来るようになるのは、楽しいですよね。
例えば、今まで出せなかった音域の音が出るようになった、
細かいパッセージが弾けるようになった、とか。
合奏レベルだとパートやセクションできれいに和音が鳴るようになった、
最初の入りがばっちり決まった、とか。
個人レベルでも、アンサンブルにおいても、「出来た!」という感覚を実感し、
また互いに共有していくことが音楽の楽しみのひとつではないかと思います。
この楽団のキャッチフレーズは「出来ないことを楽しもう」です。
私はこんな風に理解しています。
T

コメントを残す