合宿は楽しい

指揮者のひともぢです。二泊三日の合宿から帰ってきました。私が社会人になった頃は、まだ会社で社員旅行に行くような文化もあったのですが、最近は、例えば大勢で風呂に入るのは嫌だとか、一人でないと寝られないなどといった人も多いようで、社員旅行自体がすっかり旧時代的な雰囲気もあるようですが、修学旅行も苦手な若い子は増えているんでしょうかね?

私の楽団は必ず演奏会前に二泊三日の合宿を行っています。絶対に二泊三日です。一泊二日では落ち着かないからです。3泊以上だと疲れ果てて社会復帰ができなくなります。だから二泊三日です。

社会人がほとんどのオーケストラなので、それぞれの持つバックグラウンドが多様なわけで、多様だからこそお互いの違いを知り、そこを認めることで良い音楽ができるのだと私は思っています。

生活を共にすることで、お互いの距離がすごく縮まるし、何よりも、この歳になって、利害関係のない趣味の仲間たちと、趣味に没頭して、夜はいいだけお酒を飲んで、そのままバタンキュー、男も女も関係なく、みんなで協力して食卓を囲み、上下関係なくおしゃべりに花を咲かせる。こんなことが楽しくないはずがないし、楽しくなかったらこんなには続きません(当楽団としては13回目の合宿になります)。

数回前よりバスをチャーターして、コントラバスも運びますが、行きは仲間とゆっくり会話ができるし、帰りはぐっすり眠れるのが何よりも魅力です。

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途中、海ほたるで休憩しましたが、今年は天気に恵まれて、真っ白な富士山がすごく大きく見えました。ちょっとした旅行なんですが、日常から離れるだけで随分気持ちが変わるものだし、普段とはちょっと違う仲間の姿も見えたりします。

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バスを降りると、宿の軽トラが待っていてくれて、荷物を運びます。みんなキャリーバッグが便利なようで、慣れてくるとコンパクトにまとまりますが、中身がお酒だけというツワモノもいるようです。

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以前は初日は夕方に入って、夕食を食べて夜の練習という流れだったのですが、段々午後の練習の時間に入るようになり、最近では昼食前に入り、昼食を食べてスタートで本当に正真正銘丸2日間練習をする楽団になってきました。

食事の準備はみんなで分担してやります。こういうときにも普段は見えない姿が見えます。率先してキビキビ動ける人、なかなか何をしていいかわからなくてウロウロしている人、でもそんな人でも二泊三日の合宿を通して、どう動けばいいのか身に着くと私は思っています。

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食事後すぐに練習です。歩いてすぐのところに海があるので、ちょっと海岸に出る人もいるようですが、ほとんどの人が荷解きを終えると、すぐに音出しを始めます。

午後はみっちり合奏練習をして、夕食をとり、その後すぐに夜の練習です。まぁ、この辺りまでは、毎週土曜日の練習とそれほど変わらないので、まだみんな元気です。

夜の練習が終わると、宴会になります。うちの楽団は1日目の夜も2日目の夜も宴会をします。以前は朝の7時まで飲んでいるようなこともありましたが、楽員の高年齢化のせいでしょうか、今回は3時過ぎにはお開きになりました。

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二日目の朝は8時の食事から始まります。一人暮らしの若者で普段朝食をとらない人もいるようですが、三食きちんと摂ることで生活のリズムが生まれるのだし、何よりも朝食は1日の栄養源です。ここをしっかり取るのが重要なのですが、飲みすぎたトランペット奏者だけは起きてこられませんでした。

朝一は1時間ウォーミングアップを兼ねてパート練習になりましたが、その後合奏練習。今年は新年1回目の練習が合宿なので、気合が入っています。

昼食は珍しくビビンパでした。宿の方も色々と工夫をしてくれて、私たちを楽しませてくれます。

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午後の練習は、今回は合宿恒例のアンサンブル大会がないので、丸々合奏になりました。初期の頃は3日間ずっと降り続けてもなんともありませんでしたが、私ももうじき50歳になるので、さすがに肩が痛くなってきました。次回の合宿からは二日目の午後にお休みをもらうようにしよう(笑)。

夕食後夜の練習をやります。合宿はずっと続いているのですが、楽員がその間ずっと固定されているかというそんなことはなくて、家庭の事情や仕事の都合で、初日だけで帰る人、二日目の朝に来て、夜に帰る人など色々います。

二日目の練習後は、疲れもたまっているはずなのですが、宴会が異常に盛り上がるのも毎回恒例です。オーボエ奏者が二日目夜からの参加だったので、これまた恒例の「おつまみ研究会」も無事に開催されました。今回私は疲れてしまい24時過ぎに早々に寝てしまいましたが、聞くところによると4時過ぎまでやっていたようです。

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三日目は恒例の「全曲通し」です。この2日間みっちりやった練習の成果を発揮と言いたいところですが、実際はほとんどの人が疲労で魂が抜けきっていて、ちょっとでも気をぬくと落ちてしまう(楽譜の場所がわからなくなる)自分との戦いになります。

密度濃く練習することによって技術的にも、精神的もぐっと成長できる上に、仲間との絆も深まる合宿は、文京フィルの歴史を作ってきたわけですし、数々の伝説(楽屋落になるので詳しくは書きませんが)を作ってきました。

何とか無事に演奏を終え、最終日の最後の食事は殆どの宿がカレーを出してくれます。疲れているのですが、こればかりはお代わりせずにいられないし、何よりもカレー食べないと合宿が締まらないのです。

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この楽団がある限り、大人の部活の正しいあるべき姿としてこの「合宿」の伝統は絶対に死守していこう。そんなことを富士山に誓った合宿でした。

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ちなみに、帰りのバスは全員死んだように眠っていました。

About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

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