思うんですけど

そろそろアンコール決めるんですけど、なんで古今東西の作曲家は「アンコールピース」というのは書いていないんでしょうか?単に私が不勉強で知らないだけですか?
例えばオペラは幕が上がる前に「前奏曲」がありますが、幕が下りてからのエンディングなり、カーテンコール用の曲ってどうして書かれなかったんですかね?
ていうかさぁ、コンサート用のアンコール曲あってもいいんじゃないでしょうか?
勿論、アンコールというのはその単語の意味通り「もう一度」という意味ですから、その日の演奏会でよかった部分をもう一度演奏するのが本来の意味に合っている、という事ぐらいは分かっています。
それでもなぁ、という思いがあります。だってコンサートのアンコールの選曲って難しいんですよ。
3分から5分くらいで、華やかな曲としっとりした曲が欲しくって、出来れば全部のパートに1回くらいは見せ場があるとアンコールとしては最高ですが、そんな曲殆どないし、あっても大抵は結局「前奏曲」だったりするじゃないですか。
まぁ、考えてみれば、前奏曲ってその日のハイライトを少しずつというパターンが多いですから、逆にアンコールでやってまずいという事もないでしょう(だから、アマオケだと前奏曲をアンコールにやるのが多いんでしょうかね?)。
ということで、今週末にはアンコール決めちゃいます。楽団員はメールくださいね。一般の方はここにコメントください。勿論事前に発表はしませんが、自分のリクエストした曲がアンコールで流れて来たら、ちょっとだけ気持ちいいですよ(笑)。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

情報操作

私はずっとマスコミの片隅で仕事をしていた人間なんですが、マスコミなんていうのはある種思い込みと情報操作がすべてなんです。どんなに公平、客観といっても必ずそこに人間の意志が働く以上それは絶対に避けられないことなんです。
先週からうちの楽団の第2回定期のメイン曲の予備調査を行っています。決定は4月7日の選曲会議の時に行いますが、現在ヴェートーヴェンの交響曲3番が6票。メンデルスゾーンの交響曲3番が5票。
うちの楽団は全部の曲をやりますから、どちらもいつかはやりますし、私はベートーヴェン大好きなんでエロイカをやることに全く依存はないんですが、楽団員の皆さんはあの緊密なベートーヴェンの楽譜と2年連続向き合う覚悟はあるんでしょうか(笑)?
繰り返しますが、私の立場でこういうことを言うとそれは遠隔的な情報操作になりますが、私はエロイカ大歓迎ですし、しごき応えがあるので結構ですが、もし決まったら、皆さん覚悟してくださいよ(笑)。
まぁ、ちなみにスコットランドに決まったら、メインが軽い分、中プロは重めにしましょうね(笑)。

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伝統と形式

NHKで歌舞伎の初芝居を見ました。私は松竹で働いていたくせに歌舞伎を生で見たことがないんです。しかし元々映画やお芝居は好きですし、日本の伝統芸能にも興味があるので、歌舞伎、文楽、能、狂言なんかもチャンスがあれば見たいと思っています。
同様に落語なんかもこれは必須の教養科目だと思っています。
これらの共通点はやはり伝統と形式だと思うんですね。今日の演目では私でさえ知っている「勧進帳」をやっていました。もう300年くらいやられているお芝居ですが、演じている役者も何回もやっているし、目の肥えた贔屓筋も何回も見ているわけです。
しかし、それはライブ感覚とお約束に基づいて、毎回毎回の演目を楽しむわけですし、役者の方もさも「初めて」という感じで演じるからこそ、楽しめるわけですね。
私はこれはクラシック音楽でも同様だと思います。どんなに聞き飽きた曲でも、演奏し飽きた曲でも、演奏会の時は「最初で最後」の一期一会の気持ちでもって演奏しないといけないと思うんです。
「ああ、ベト7ね、10回くらいやったかな」と鼻を鳴らしながら自慢気に語る人がいたとしたらその人は単に回数を重ねることが好きなラジオ体操のスタンプ集めに興じる小学生と変わらない人なんだと思います。
同じ曲でも、毎回違う風に感じる「感受性」を是非忘れないで欲しいと思います。プロならばけろっとして「初めて」を演じるわけで、我々はアマチュアですが楽譜との一期一会、演奏会との一期一会を楽しんで欲しいと思います。
因みに形式ということで言いますと、私は繰り返しは全部やります。例えば7番でいうと1楽章と4楽章に長い繰り返しがありますが、これは「ソナタ形式」という立派な西洋音楽の形式なんです。
提示部は繰り返す。これがソナタ形式ですよね(違っていたらご指摘を、勉強です故)?であれば、私はそれを「省略する」という横着な演奏をすることはしません。
歌舞伎でも落語でも勝手に筋を変えることはしないですよね?それと同じで「形式」という伝統を私も守りたいと思います。

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ブラームスの1番

毎週月曜日、のだめの日なので一目散に帰ってくるのですが、今日はブラームスの1番がメインでした。
アマオケをやっている人たちで話しをすると、みんなそれぞれの曲を自分のパートを通して話しをしてくれるので面白いです。
私はこのオケでは指揮者ですが、元々トロンボーン奏者で(いや今もそうですが)、ブラームスの1番といえばもう、4楽章のコラールに尽きるんです。
トロンボーンは4楽章まで出番が全くないのですが、ブラームスは引っ張りに引っ張ってこの有名なコラールのパートをトロンボーンに吹かせてくれたんです。本当にブラームスに感謝です。
でね、凄く難しいのは仮にこの曲をうちのオケでやるとして、私はトロンボーンなんだろうか?それとも指揮なんだろうか?
希望を聞いてくれるなら「両方やりたい」です(笑)。
まぁ、年齢の問題もあるから、若いうちにトロンボーン。年取ったら指揮、かなぁ(贅沢&わがまま)。
そういえば、のだめのあとのスマスマに上野樹里ちゃんと玉木宏さん出ていましたが、樹里ちゃん、お箸ちゃんと持てないのね。…私はこういうところで引いちゃうんだよなぁ。面白かったけどガッカリでした。

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