チェロ・バス

スコアもいよいよ最下段ですよ(笑)。このペースでスコアが読めれば私ももっと指揮者として他の勉強に時間が取れるんですけどね(実際はまだフルート2楽章までしか読めていません)。
いまうちの楽団でやっているようなロマンは入ったか入らないかの頃の楽譜の場合、チェロとコントラバスは同じパート譜というのが本当に多いです。
実際にはコントラバスは1オクターブ下の音を出すのですが、とにかく動きとしてチェロとバスは一緒くたになっているんです。
でもねこの低音の音域が広いか狭いかでオーケストラ全体が締まるか締まらないかの瀬戸際なんですね。いってみればアイラインとマスカラみたいなもんなんです。
目の回りしっかりお化粧出来れば女性の8割は美人ですよ(当社比)。
オーケストラも同じ。チェロとバスがしっかりしていれば土台がしっかりして音がくっきりクリアになるんですね。
頑張れチェロ・バス!楽器を運ぶのがめちゃんこ大変だということ楽団員一同が知っています。
特にコントラバス奏者!来て!!お願いです。一生のお願いです。

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

びよらジョーク

びよらジョークのページってどこに移動したんでしょうね?「げんさんのびよらジョーク」というタイトルで、日本語訳を集めたサイトがあったはずなんですがね…。
ワニのオーケストラ入門―絵本

この本の中でヴィオラが「ヴァイオリンがとしをとると、ヴィオラになるというのは、もちろんうそです。でも実をいうと、それがほんとうだったらいいのになあ、と思うことがあるんです。」という場面があります。
ヴィオラはヴァイオリンのお兄さんだと思っていて、おおらかにヴァイオリンのことを語るんですが、私は本当にこの楽器の奏者が少ないことが不思議でなりません。
「ハ音記号が読めない」それだけの理由なんでしょうか?なんか弦楽器奏者だけで隠し事していませんかね??
指揮者から言わせればハ音記号って一番簡単なんですよ!ト音記号はその名の通り「ト(ソ)」の位置を示しています。ヘ音記号は「へ(ファ)」の位置ですよね。
ハ音は「ハ(ド)」の位置ですよ。こんな勘定しやすい楽譜は他に絶対にありません。慣れる慣れないはあるにしても理屈上これ以上に読みやすい楽譜はありません。
うちのオケはフルートとヴィオラパートだけがオール女性です。頑張れヴィオラパート!あと4人はなんとしても正団員を集めます。約束します。それまではいまの3人で頑張ってください!

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ヴァイオリンの回

管楽器と打楽器を読み進み、ようやくヴァイオリンに到着します。ヴァイオリンは1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンに分かれています。
アマオケでは1stは上手な人、下手な人は2ndみたいな風潮がありますが、以前にも書いたように私は全くそうではないと思っています(ちょっと音楽のことを分かっている人なら賛成してくれると思いますが)。
確かに1stの方が音域が高いですが、2nd奏者には「高い合奏力」が求められます。これはヴァイオリンに限らず、管楽器も同様ですね。
ヴァイオリンの譜面はほぼメロディなので読譜の時もそれほど苦労はありません。難しいリズムは2ndの方に多かったりして、1stは仮に難しくても耳で覚えていたりします(笑)。
でも耳で覚えた音で楽譜を読んでも力は付きません。楽譜から音が聞こえてくるようにならないとね(と自分に言い聞かせる)。
ヴァイオリン奏者のみなさんにお願いが2つあります。
・演奏の時にブレスを意識しましょう。
・休符は数えましょう。
ヴァイオリンの技術に関しては何も言いません。
上記の2つだけやってくれればうちのオケの奏者としては合格です。逆にいえば出来なければ…弦練でしごきます(笑)。
…私ではなく、コンマスが(笑)。

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パウケン

打楽器って本当にいっぱいあって、その名称も英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語で少しずつ違って本当に混乱します。
まぁ、オーケストラの打楽器といえばやはりティンパニ。この楽器は英語では「ケットルドラム」といいます。「やかん太鼓」???何となく雰囲気は分かりますが、変な感じですね。
因みにティンパニ複数形で、単数ならティンパノ。でも普通あの楽器が1台で使われることはないので、通常ティンパニと呼んでいます。
私は言語学が専門なので、外国語の仕組みには興味があるのですが、イタリア語の複数形の作り方は非常に簡単で誰にでもすぐ理解出来ます。
ティンパノは語尾が-oで終わっていますので、男性名詞。だから複数形は-iでティンパニ。
ファゴットはファゴッティ。コルノはコルニ。昨日出てきたトロンバは-aで終わるので女性名詞。となると複数形は-eでトロンベ。
基本的にはこうなります。簡単ですね。
因みに演奏が素晴らしかった時にかかる「Bravo!」は勿論「男性名詞単数形」。女性単数なら「ブラヴァ」。そして複数なら「ブラヴィ」。ということは演奏が終わっての喝采は指揮者だけのものなのか!と憤られる方もいると思いますが、実はもうブラヴォーは英語になっていて、英語は性にも複数にもおおらかなんですね(笑)。
あれ、ティンパニの話しだったのに(笑)。
私はティンパニは個人的にはパウケンとドイツ語で呼びます。ティンパニ奏者はパウカーです。
ティンパニの譜面は譜面という意味ではものすごく簡単です。読めないオーケストラ奏者はいないでしょうが、では実際にやってみるとこれが死ぬほど難しい。
指揮者なんだからこれくらい出来ていいだろうと思うんですが、これが難しい。
私はパウケンの音色にはものすごくこだわります。マレットも死ぬほどいっぱい変えて貰います(笑)。
頑張れ!パウカー。机に向かってぽこぽこ叩く日々が続きますが、本番ではその一発で演奏を締めて貰います。

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トロンバ

ホルンが2段あってその下はトランペットです。例によってスコアだとトロンバと書いてあったりします。
基本的なことで言うとトランペットはin Cかin Bで書いてあって、それならトロンボーンと変わりないのですが、ト音で書かれているのでちょっと手こずります。
でも、私にとっては最も親近感のわく楽器です。トランペットなら楽器も持っていますし、管楽器って横に並んでいる楽器がものすごく大切なんです。
木管は必ず四角形になってアンサンブルを作りますし、トロンボーンにとってトランペットに合わせるというのは重要な仕事です。
トランペットはみなさんご存じのようにベートーヴェン以前ではほぼ打楽器のような扱いをされてきて、ティンパニと絡むことが多いですが、近代になればなるほどメロディーや
難しい旋律を要求されます。
とにかくトランペットは目立ちます。テンポが遅れては目立ち、飛び出しては目立ち、音程が悪くては目立ち、とちっては目立ち。出来て当たり前という目で常に見られるのはトランペットの宿命なんでしょうね。
頑張れトランペット奏者!トランペット奏者がメトロノームをかけて壁に向かってロングトーンに励むのが好きなことを私は知っています(笑)。でもテンポが遅れたら許さないよ(笑)。

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ジャーマンホルン?フレンチホルン?イングリッシュホルン?

スコアを読み慣れない人はまずは楽器の名前で吃驚したりします。我々がホルンと読んでいる楽器は英語でホルンなのですが、イタリア語ではCorno「コルノ」と書いてあります。
この最もドイツ的なこの楽器がどうしてフレンチホルンと呼ばれているのか私は知りませんが、オーボエの仲間である「イングリッシュホルン(イタリア語ではコールアングレ)」とは関係ないようですし、アルペンホルンとも違うようです。
この楽器はスコアの中ではファゴットの次に書いてあります。金管の中では一番上です。本来スコアというのは木管、金管、打楽器、弦楽器の順で書かれていて、殆ど音域が高い方から順番に書かれています。
金管ならトランペットの方が音域は高いのにホルンが先に書いてあります。ホルンは木管五重奏にも参加出来ますが、思うにホルンの原型はアルペンホルンで元々木管だったからでしょうね。
さて、そのホルン真っ直ぐ伸ばすと4mにもなるそうで、とにかく難しい楽器です。音域も4オクターブを誇り、メロディも吹ければ、後打ち、伸ばし、オブリガードも大得意。
美しく唄うことも、不気味な低音やとぼけた音、鋭く刺すような音まで出せるオーケストラの万能選手でしょう。
そんなホルンも楽器が大きい(長い)が故にアマオケ奏者に限らず音の立ち上がりが遅く、また柔らかいピアノが出せる奏者は少ないです。そらそうです!4メートルもあるんですから。
頑張れ!ホルン奏者。譜面がin Bでもin Esでもin Fでもin Gでもin Dでも楽に読み替える譜読み能力は絶対に尊敬されてしかるべきです。
でも私はピアノ諦めませんよ(笑)。

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ではファゴット

4段目のファゴットに来て少し気分がホッとします。というのもファゴットの譜面はヘ音記号で書かれていてトロンボーン奏者である私にとっては馴染みのある譜面だからです。
この楽器は木管の最低音を支えるので、譜面のいままでのフルートやオーボエ、クラリネットのアクロバティックな譜面と違い、伸ばしや後打ちなどが多くその点でも読みやすいと言えます。
この楽器の大変さは何といっても運指でしょうね。どうして運指が大変か分かりますか?この楽器って見た目は一つの筒ですが、実はオーボエを大きく伸ばして「二つに折り畳んだ」楽器なんです(極乱暴にいうと)。
二つに折り畳んだ故に運指がものすごく複雑になったんですね。しかも楽器が大きいからホルンと並んで「ピアノ」を出すのが大変で、アマオケではファゴットとホルンにピアノを要求すると睨まれるか首を振られることが殆どです(笑)。
がんばれー、ファゴット奏者。伸ばしでテンポが伸びて、刻みで転んでも温かく見守ります。

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ではクラリネット

もう引っ込みが付かなくなったんで、今日はクラリネットですね。
譜面を読むということに関しては最初にぶつかる壁がクラリネットです。A管とB管があって、どちらにしても「ド」と書いてあったらラと読むかシ♭と読むかなんです。
もう堅気の人なら精神分裂症になりますよ(笑)。上から順番に来てここだけ意味が不明なんです。
でもね楽器としてはいい楽器です。フルートみたいに高い音でピアノを要求してもにらみ返さないし(笑)、オーボエみたいに音色を換えるのが大変だったりしないんです。
ピアニシモからフォルテシモまで余裕のデュナーミク、音色も柔らかい暖かい音から、つんざくような音、辛い音と表情付けもお得意でしょう。
だから、というわけではないのですが、私はクラリネットには厳しいです(笑)。アーティキュレーションやデュナーミクも最も要求しやすいからです。
頑張れクラリネット奏者。何でも出来るというのはそれだけ大変ですが、私はそんなクラリネット奏者が木管の調整役だと思っていますから。

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オーボエ

譜面を読むスピードに合わせていたら、次の段のオーボエに行くまでに多分1週間くらいかかると思います。そんなに待たせては何だし、フルートを贔屓していると思われても困るので、今日は飛ばしてオーボエに。
オーボエの譜面は読むのが本当に楽で楽しいんです。実際に演奏するには大変困難なこの楽器ですが、まずは吃驚するほど音域が狭い(笑)。
フルートが3オクターブ、クラリネットが3オクターブと3度、ファゴットも一緒。それに比べて、オーボエは2オクターブと5度。まぁ、フルートと大差はないのですが、とにかくオーケストラの楽器の中でティンパニの次に音域が狭いんです。
尤も発音の大変なこの楽器が4オクターブも出たらオーケストラのソロは殆ど持って行かれちゃうでしょう(笑)。
とにかくこの楽器の譜面を読むのは簡単なんです。in Cで書かれていて音域が狭いからです。
しかしそれに比して演奏中のプレッシャーたるや大変なものがあるでしょう。ホルンと並んで「プス」といいやすいし、息が余る楽器なのでストレスも大きいはずですから。
真っ赤な顔をして指揮者を睨み付けるオーボエ奏者を私はいつも応援しています。
頑張れー!チューニングが多少高くても許すぞ(低いと許さんけど)(笑)。

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音叉とメトロノーム

土曜日は今のオケの練習で1日を費やしてしまいます。練習が終わると毎週飲みに行きます。いわゆる夜の練習です。これは今のオケに入ってから楽団員の交流ということで毎週やっています。
練習の時って他のパートの人と話すことが出来ないし、ましてお互いのことをじっくり知り合うなんて全然出来ないんです。音楽だけ出来ればいいじゃん。て思う人もいるかも知れませんが、私はせっかく同じ楽団にいるのだから、他の人がどんな作曲家や演奏家やオケや指揮者が好きなのか、音楽以外では何が好きなのか、そんなことも知り合いたいと思っています。
居酒屋に行くと、お酒飲めない人が行きづらい雰囲気なんですが、そういう人も参加してもらえるような感じにしたいなぁと思っています。
さて、8月からの練習ですが、楽器だけを持っていけばいいですか?という質問を受けました。一般にはそうなんですが、実は音楽をするには結構いっぱい道具がいります。
楽器と譜面台は必須ですよね。楽譜を配ったら楽譜も必要(暗譜していても必要です)。楽器のメンテナンスにはそれぞれに細かく道具が必要です。ヴァイオリンなら肩当て、松ヤニ、弦を拭く布なんてのも必要ですよね。
さらに、楽譜に書き込みをする鉛筆(2B以上の柔らかいもの)。因みに私はドイツのステッドラーというメーカーの鉛筆を使っています。先ほど暗譜していても楽譜が必要だと書いたのは、楽譜には書き込みをいっぱいしなくてはいけないからです。
変な話し「合奏」をするには、楽器忘れても大丈夫です。楽譜と鉛筆があれば、合奏に参加する意味はあるんです。
それと、チューナーとメトロノームも必需品ですね。もしこれからメトロノームを買う方は、是非、電子式ではなく、針の振れるやつを買ってください。メトロノームというのは耳で聞くものではなく、目で見るものです。最悪なのは右と左で明滅を繰り返すもの。これでは練習になりません。電子式でも光が右に左に流れるタイプのものはオッケーです。
チューナーは、本当は使って欲しくないんです。チューナーに頼るといつまでたっても音感がつかないし、究極的にはチューニング出来なくなっちゃうんです。勿論初心者のうちは使うのも仕方ないと思いますが、自分で「音叉」でチューニングしようと決めてください。
うちの楽団では、チューニングが合っていない時に「すいません、音叉でチューニングしたんで、まだ完璧じゃないんです」と言った場合には許します(笑)。
今日も長いですね(笑)。それに比してサイトのページビューが落ちてきています。弦楽器奏者のリクルート強化しないと、ですね。

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