違う楽器をやってみる

こんにちは。けんじゅです。
職場などでオケや楽器の話をしていると、「楽器が弾けるってうらやましい」みたいなことをよく言われます。
まあ、そもそもがホルン吹きなので「弾ける」ではなく、「吹ける」のですが、いったいどのくらいの腕前だったら「弾けます!(吹けます!)」言っていいものなのか?
ここ数回のブログで皆さんが書いてくれた合同忘年会では、演奏してよいのは「自分が普段やってる楽器」に限定されていないようなので(勝手な解釈とも言う)、ある悪いやつ(ヴァイオリン/ビオラ弾き)に誘われて、ヴァイオリンを持って弦楽四重奏で出演してみました。
なぜヴァイオリンを弾いているかというと、おうちに奥さんが昔弾いていたヴァイオリンがあって、もったいないので冷やかしで弾いていたんですね。なのでちゃんと先生に教わったわけじゃなく、奥さんもヴァイオリンは大学スタートなので、まあ、基本的な楽器の持ち方とか、指の押さえ方とか、弓を動かす時に注意することを教わったくらいで、ほぼ我流ですね。
忘年会で弾く、ということは文字通り『宴会芸』なので、ウケを取るのが主目的なのですね(笑)。
おかげさまで、けっこう笑いは取れたかな?と思うのですが、これは50ヅラを下げたおっさんが、まるでヴァイオリン習いたての5歳児のようにたどたどしく弾く姿がアンバランスだからなのだと思います。(私は身体のフォルムが大きめなので、余計に絵面が変です。カテゴリーとしては「サーカスでちっちゃい自転車に乗ってるクマ」のジャンルと思っていただければ近いかも)
そこで冒頭の問いに戻るわけですが、これは自分の中では「弾けてる」とは到底言えないわけです。それは真面目にヴァイオリンに取り組んでる人に失礼だし、僭越至極な話です。
ただ、宴会芸でもある程度のレベルは無いとウケは取れないので、けっこう真面目に練習します。(有り得ない仮定ですが、逆にもし私がものすごく上手な演奏をしてしまったら、「すごいなあ」とは思われるけど、しらけてしまって、宴会芸としては失敗でしょう)
こういうことは「おうちにまともなヴァイオリンが一丁、余ってる」という稀有な状況だからできることであって、誰でもできる話では無いのですが、違う楽器をやるのは勉強になりますね。
「ヴァイオリンて、なんて難しいんだろう!」とも思いますし、練習してできなかった所が弾けるようになったら単純に嬉しいし。
ヴァイオリンって、そもそも人間の身体に対して無理な姿勢を強いられてますよね。大人になってからヴァイオリンやビオラを始めた方には、本当に尊敬の念を覚えます。
私の場合、楽譜が読めるのと、自分の出した音程が「違っている」ことだけは分かるので、まったく楽器をやってなかった人とは若干、感覚が違うんでしょうけど、「楽器の弾き方(吹き方)」を一番最初からなぞる、というのはものすごく新鮮です。
楽器を演奏するってことは、
譜面に書いてあることを見る→脳に到達→無意識に身体が動いて、指を動かしたり、息のスピードを調節したりして音が出る、また、初見の譜面でも今の音を出しながら、ある程度先を読んで、次への準備をしている
ということを自分の楽器で出来ている(もちろん、いっぱい間違えますが)と思うんですが、違う楽器だと、
譜面を見る→この音はここを押さえるんだっけ?→この弦弾かなきゃいけないから腕の角度はこれくらいかな?→それっ
てな手順をいちいち考えながらやるわけで、「よくぞ、自分の楽器は瞬時に演奏できるもんだなぁ」と再発見できるんです。そんなことに感動しているのは私だけかもしれませんが・・・。
長々と書きました。そろそろ本業(「業」では無いけれど)の楽器をもっと練習しないといけないので、練習してきます!
あ、最後になりましたが、忘年会の「違う楽器アンサンブル」で共演させてもらったAさん、Sさん、前回ご一緒したMちゃんは、私と違って立派な演奏で、決して「ウケ狙い」ではなかったことを付け加えておきます。

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