ワルツをなめるな!

こ、このブログどこかで話題になっています(汗)??最近100人を超える方のアクセスをいただいて、うっかりした事を書けないと緊張しております(恐縮)。
さて、今日の練習では特に指摘をするような事はなかったんですが、全体的に練習不足なのかな?と感じました。
とはいえね、もしかしたら、いや、あり得ない事ではないな、と思っている事が一つだけあるんです。
私はアマオケをかれこれ7年くらいやっていて、そのほとんどを指揮者として過ごしてきました。すごく感じる事があって、それは「好きな曲ばかり練習する」という事なんです。
この、好きな曲というのは、大抵「メイン曲」という事になるんですが、全曲乗り番だとどうしてもメインの曲に比重が置かれるのは理解できるんですが、それ以上にやっぱりやりがいのあるメインの大曲ばかりを練習して、中プロ、前プロについてはあまり練習時間が取れない(取らない)。
今度のニューイヤーコンサートは、まぁ最終曲まで行っても、それほどメイン曲という感じが無いです。それぞれの曲が短く、また多彩で、それぞれにストーリーや意味があるんで、どの曲も等しく重要なんですが、どうも、短い曲だと練習に力が入っていないんではないか?と思える節があるんです。
ちょっと話は変わりますが、私は以前のオケで、指揮者が2人とか3人という経験をした事があります。もちろんそれでもメインの曲に力が入るのは当たり前なんですが、指揮者が複数いると、その指揮者を「好き」なのと「嫌い」なのでは、それもやっぱり力の入れ方が違うんですね(オケの側で)。
まぁ、そんな話はどうでもいいんですが、今回はベートーヴェンでもなければ、シューベルトでもないですが、どの曲も音楽的にすごく重要な曲で、単純な繰り返しに見えますが、ドイツ圏の音楽の神髄を知るいい機会です。
ワルツやポルカをなめずに、真剣に取り組んでみてください。その根底に流れるドイツの風を感じる事が出来たら、ベートーヴェンやブラームスの演奏も全然違って感じる事請け合いですよ。

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About NO Masaharu

元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

BPO第166回練習報告 2009年10月31日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者のみ)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:40 分奏終了
14:45 ミーティング
15:00 合奏
16:20 集金時間
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者39名(食事会参加は7名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は2010年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・第6回定期演奏会は2010年09月20日(月/祝)第一生命ホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

威厳と音色と苦悩

imotion-1今日の練習は初っ端に皇帝円舞曲を持ってきました。なかなかいい仕上がりでした。やはり周りの音を聞きあって合奏すると(音程の事はさておいて)まとまりのある演奏に聞こえます。
他の曲も自信を持って、周りを聞き合えるといいですね。
とはいえ、まだまだ課題があります。音色に対するイメージ、フレーズに対するイメージ、我々の演奏する管弦楽曲は殆ど歌詞がありませんが、歌詞がないからこそ、明確なイメージが演奏に必要だとは思いませんか?
逆にいわゆる「唄もの」元々歌詞のある曲のインスト版は、歌詞のイメージがあるから演奏も割とスムースに導入できると思うんです。
とにかく、イメージを持って演奏する事、これは非常に重要です。
そして、最後にやったチャイコフスキーの交響曲5番ですが、相変わらず「苦悩」が足りません(笑)。
まぁ、生身の人間である我々に苦悩が無いのはいい事ですが、演奏上は苦悩を表現してもらわないと、曲になりません。
我々はへたくそな楽団ですから、その上苦悩の無いチャイコフスキーをやったら、何のために音を出しているか分からなくなっちゃいます(笑)。
合奏中も言いましたが、「下手な演奏だ」と言うそしりは甘んじて受けますが、「馬鹿な演奏だ」とは言われないようにアプローチしてみませんか?
今日の映像は、コマ送り動画なんですが、iPhoneのiMotionというアプリで撮影したコントラバスの奮闘です。格好いいね。

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BPO第165回練習報告 2009年10月24日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者のみ)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:40 分奏終了
14:45 ミーティング
15:00 合奏
16:20 集金時間
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者38名(食事会参加は8名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は2010年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・第6回定期演奏会は2010年09月20日(月/祝)第一生命ホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

タイムフィール

今日の練習では何回か「タイムフィール」という単語を使いました。
4分の4拍子と2分の2拍子の場合、4分音符の長さは同じだと思うかもしれません。実際秒数としては同じですが、2拍子と4拍子は明らかに曲の雰囲気が違います。
チャイコフスキーの交響曲5番の4楽章は4分の4拍子で始まって、テンポが上がって2分の2拍子になりますが、単にテンポが上がったから2拍子になったのではないと私は思います。
踏みしめるような4拍子と跳ねるような2拍子の最大の違いは4分休符だと私は考えます。4拍子のときの4分休符は一種の間で、力の抜けるところですが、2拍子のときは4分休符はそこに引っかかりが生じ、力が蓄積されるというのが私の理解です。
多分に観念的な説明で、私の拙い文章では分かりにくいかもしれませんが、とにかく、違うものは違うし、違って書いてあるのだから、違って演奏するのは当然だと私は思います。
頑張って練習していきましょうね。

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BPO第164回練習報告 2009年10月17日 文京区立文林中学校

今週のスケジュール(途中休憩は適宜挟みます)

12:10 東京メトロ千代田線 千駄木駅 
    2番出口地上 道灌山方面集合(見学者のみ)時間厳守
12:30 文林中学校入校 音楽室は4階になります。
    直接中学校へ来られる方は必ず12時半以降に入校してください。
    それ以前は絶対に絶対に入らないでください。
12:45 分奏
14:40 分奏終了
14:45 ミーティング
15:00 合奏
16:20 集金時間
17:30 完全退館
18:00 食事会(短時間でもいいので参加してください)

練習参加者36名(食事会参加は7名)

ミーティングの連絡事項
・第5回定期演奏会は2010年01月09日(土)日本大学カザルスホールに決まりました。
・第6回定期演奏会は2010年09月20日(月/祝)第一生命ホールに決まりました。
・毎週水曜日に楽団の通信がメールで行っていない人は速やかに申し出てください。また、正団員で「グルスケ」の連絡が行っていない人も同様に申し出てください。
・正団員になる方は面談を5分から10分程度行います。楽団に対する要望や、お考えなどを聞きますので、考えておいてください。

楽団規約第5条1号8項

私は指揮者で音楽監督ですが、同時に楽団のインテンダントでもあります。
インテンダントというのは管理人とか支配人という意味で、歌劇場やオーケストラのマネージャーなんかをそう呼んだりするようです。
うちの楽団のインテンダントは楽団の代表であると同時に、評議会の議長を兼ねます。
私は音楽監督として、うちの楽団の音楽面に関して責任を持ち、その音楽性の向上や練習内容などに努めます。
そして、インテンダントとして、楽団の発展のため、そして楽団のためならどんな犠牲を払ってでも、この楽団を守り通します。もしもめ事を起こしたり、楽団の活動を邪魔する人や事があれば、それに対しては一分の隙もなく全力で排除のために動きます。
文京フィルハーモニック管弦楽団が100年、いや1000年続く楽団にするために、私は100%の努力をしているのです。

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今日は体育の日

今日は体育の日ですが、私みたいに古い人間はどうも10月10日でないと気分が出ません(苦笑)。
さて、体育の日にちなんで音楽家と身体の動きについて少し書いてみます。
楽器を演奏する、という事は間違いなく「運動」です。よく「運動神経が無いから音楽をやっている」という人がいますが、運動神経が無い人は楽器の演奏も大して上手ではありませんし、楽器の上手な人は運動神経のある人なんですね。
私は元々金管楽器を演奏していましたから、一番最初に身体の部分で意識するのが口の周りの口輪筋と息の支えとなる横隔膜でした。
難しい話はしませんが、例えばヴァイオリン奏者なら指の関節や手首や肘の動きについて、意識をしないにしても、理解しておく事は絶対に無駄にはなりませんし、そういう身体の仕組みを知らないで演奏するから、長時間演奏すると疲れたり、腱鞘炎になったりするんですね。
毎日8時間も9時間も練習していれば別ですが、そうでない人が、楽器の演奏だけで腱鞘炎になったりするのは、間違った身体の使い方や姿勢をしているからなんですね。
さて、身体の仕組みとともにもう一つ。
それは楽器の練習は「反復練習」で身体に覚え込ませる事であるんですが、実際は「身体」ではなく、「脳」に覚え込ませるんです。これは実はすべての運動がそうな訳で、運動は筋肉の動きだけではなく、脳が非常に重要なんです。
何回も何回も練習して脳がその細かい動きを覚える(シナプスのネットワークが太くなる)とその動作が苦もなく出来るようになるんですね。
ですから、楽器の習得には絶対にある程度の「反復練習」は欠かせません。その回数が少ないか多いかは人に寄りますが、とにかく脳に確実なルートが出来る事が楽器習得になるんですね。
最後に一つだけ付け加えておきます。
ダンスは苦手。という人は多いかもしれませんが、楽器の演奏もダンスも音楽と身体の動きという意味では共通しています。私はいい音楽家はいいダンサーでもあると思っていますが、皆さんどう思いますか?

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元々トロンボーン吹きですが、棒振りです。好きな作曲家はベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーです。 ビールと餃子とカレーが大好きです。

頭の中で音は鳴っているかい?


私の大好きなサヴァリッシュ先生のベートーヴェン7番です。ものすごく指揮が上手なのは今更言うまでもないですが、先生の素晴らしいところは頭で鳴っている音をきちんと棒で修正できる、という点です。
土曜日の練習で、ファーストヴァイオリンは高いGの音への跳躍で苦労していました。こういうものは勿論感覚で「指に覚えさせる」という事も必要なのですが、それ以上に一番大切なのは、きちんとそのGを頭の中で鳴らして、その音を出すんだという明確な意志を持って演奏する事です。
これはヴァイオリンに限らずすべての楽器を演奏する上での重要なポイントです。楽器に出て来る音程や音色を任せている人は一生ろくな演奏家にはなれません。
大切なのは頭の中で鳴っている音楽を楽器を使って表現する事なんです。楽器が音程や音色を出してくれると思ったら大間違いです。
指揮者も同様で、オーケストラの音を聞いて棒を振っている指揮者はすぐにばれます(アマチュアの指揮者ばかりかプロでもたまに見かけます)。頭で鳴っている音楽を棒で表現し、実際のオーケストラを聴きながらそれを修正する。これこそが指揮者が本当に大変な所以なんです。
そして、繰り返しますが、演奏者もそうです。ここのキーを押さえればこの音が出る、なんて考えている人は、全く考え違いをしていますから、今すぐに考えを改めてください。
自分の頭の中で音楽が曲として流れていないのに曲の演奏なんて出来ないんです。
常にこの事を忘れないでいてくださいね。

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正しい練習方法を見つければ上達は早い。

今日は久しぶりに弦練を担当させてもらいました。
私は弦楽器が全く出来ないのですけれども、大人になってから楽器を始めた者として、どういう練習が必要なのかはよくわかっているつもりです。
一番大切なのは、とにかく「スケール」の練習です。12調の長調と12調の短調、できれば短調は3種類あるので、全部やる事が望ましいですが、とにかく最低でもこの24調全部はそらで出来なくてはいけないし、やれば抜群に初見に強くなります。
もう一つ、自分一人でさらう時は「絶対に」メトロノームをかけてさらう事です。メトロノームをかけないで100回練習するよりも、メトロノームをかけて1回練習した方が合奏に強くなります。
この2つの事は大人になってから楽器を初めて、オーケストラに入った私の信念であり、これが上達の最短距離だと確信しています。
今日はせっかくの分奏でしたから、いくつか私の普段やっている練習を皆さんに紹介しました(と言っても別に特別な事ではありません)。
一つは、「後ろからさらう」というものです。大抵の初心者は楽譜の頭からさらいますが、大抵難しい場所は後半にあるものです。
一番最後の1小節をゆっくりさらい、ちゃんと出来れば、最後から2小節間、ちゃんと出来れば最後から3小節間、次は4小節…。こうすれば一番難しい場所を何回も何回もやることになります。
回数をこなすというのは一見効率が悪そうですが、楽器初心者にとっては回数をこなす事は自信に繋がります。1回やるより100回、100回やるより200回とやれば、結果はどうあれ自信を持って演奏できるようになります。
ただし、上に書いたように必ずメトロノームをかけてください。かけずに100回やっても、それは時間の無駄、というものです。
それともう一つ、テンポについてもやってみました。
例えば本番テンポが140=四分音符だとしましょう。早いですね(笑)。
これを練習ではまず70=四分音符から始めます。多分楽勝でしょう。よほど難しい譜面でなければ。
これで曲をさらって、1回も引っかからずに出来れば、次は72にメトロノームのテンポを上げてみます。この辺の遅いテンポの時は2つずつではなく4つでも8つでもいいです。
どちらにしてもちゃんと安心して、確実にできる事が大切です。出来れば、テンポを上げる。例えば98辺りで出来なくなったら、こんどは96へテンポを落とします。そこでちゃんと出来る事を確認したら、またテンポを上げます。
これで最終的に140まで上げるのには相当時間がかかりますが、これを根気よくやる事で絶対に突破口が開けます。
途中、例えば120くらいのところで、テンポを守る事が厳しくなって逆に早くなってしまう部分があるかもしれませんし、ものすごく自分にあった気持ちのいいテンポが見つかるところがあるかもしれません。
前者の場合、絶対にテンポを追い越さないように、テンポをもう一度もどして何回もさらいます。また自分のつぼとも言えるような気持ちのよいテンポが見つかったら、そのテンポでは「絶対にさらわないこと」です。
気持ちのいいテンポがコンサートテンポならばその限りにありませんが、コンサートテンポではない気持ちのいいテンポには何の意味もありません。そのテンポで何回気持ち良く演奏しても、それは自己満足であって、その曲を弾けた事にはなりません。
練習は出来ないからするのであって、それは辛く厳しいものである事を絶対に忘れてはいけません。
そして、間違った練習方法は今すぐにやめましょう。時間の無駄であるばかりか、上達の妨げになり、楽しくありません。
質問があればいつでも受けますので、気軽にお尋ねくださいね。

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